・2011年大学生投手ビッグ3
藤岡貴裕(東洋大→ロッテ1位)
菅野智之(東海大→日本ハム1位)
野村祐輔(明治大→広島1位)
※菅野は入団拒否し、翌年の1位で巨人に入団

・2016年高校生投手ビッグ4
今井達也(作新学院→西武1位)
寺島成輝(履正社→ヤクルト1位)
藤平尚真(横浜→楽天1位)
高橋昂也(花咲徳栄→広島2位)

・2017年高校生スラッガービッグ3
清宮幸太郎(早稲田実→日本ハム1位)
安田尚憲(履正社→ロッテ1位)
村上宗隆(九州学院→ヤクルト1位)

・2019年高校生投手ビッグ4
佐々木朗希(大船渡→ロッテ1位)
奥川恭伸(星稜→ヤクルト1位)
西純矢(創志学園→阪神1位)
及川雅貴(横浜→阪神3位)

 改めて並べてみると、全員揃って活躍することがいかに難しいがよくわかるだろう。通算成績で最も成功しているといえるのが2004年の高校生投手ビッグ3だ。ダルビッシュは球界を代表するエースとなり、メジャーでもコロナ禍によって短縮されたシーズンとはいえ最多勝(2020年)のタイトルも獲得。日米通算200勝達成にも期待がかかる。涌井も3球団を渡り歩きながらパ・リーグ最多タイ記録となる4度の最多勝を獲得。昨年は通算150勝も達成した。佐藤がプロで1勝もできなかったのは残念だが、このレベルの投手2人が揃っているという年はなかなかあるものではない。

 揃って主力として活躍したとなると、2007年の高校生ビッグ3、2011年の大学生投手ビッグ3になるだろう。2007年は中田が打点王に3度輝き、唐川も昨年までに通算76勝、55ホールドをマークしている。佐藤(登録名は由規)は故障もあってなかなか思うように成績を残せないシーズンが多かったが、3年目の2010年には12勝をマークし、通算32勝を挙げている。一方の2011年大学生投手ビッグ3では菅野が巨人のエースへと成長。最多勝3回、沢村賞2回など数々のタイトルも獲得している。野村も先発ローテーションの一角としてチームのリーグ3連覇に大きく貢献。2016年には最多勝、最高勝率のタイトルも獲得した。当時ナンバーワンの呼び声高かった藤岡はプロで苦しんだものの、それでも通算21勝、16ホールドをマークしている。

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