そして、ダルビッシュの愛する日本ハムは現在、過渡期を迎えている。昨オフには中田翔、西川遥輝ら主力が揃ってチームを去り、新たに新庄剛志監督が就任。今季は若手中心で奮闘しており、来年には新球場開場も控えている。

　新庄監督もダルビッシュの復帰を望んでいるという話もあり、新たな時代を切り開こうとしている球団に、かつての“レジェンド”が加わるのはファンの多くが望んでいるだろう。

「ダル本人が懸念している案件がクリアできれば気持ちは変わるかもしれない。米国ではなく日本なら家族や知人もいて家族の生活問題は解決できる。そうなると日本球界復帰は現実味を帯びてくる。投手としてはまだ戦力になれる力がある。国内球団はこぞって手を上げるだろうが、日本ハムが候補の一番手でしょう」（MLBアジア地区担当スカウト）

「1年契約のため2年後も新庄監督がチームを指揮しているかどうかは不透明。それでも2005年からの2年間を日本ハムでともに過ごした絆はある。話題の新球場エスコンフィールドでビッグボスとダルの共闘が見られたら盛り上がる。現状ではハードルは多いが期待してしまう」（ダルビッシュ在籍時の日本ハム担当記者）

　果たしてダルビッシュの日本球界への復帰はあるのだろうか。まだ先のことで未知な部分は少なくないが、ファンの多くはかつて北の大地を熱狂に巻き込んだダルビッシュと新庄監督の2人が新球場でともに戦う姿を見たいはずだ。仮に実現すれば、プロ野球ファンのみならず、日本中で大フィーバーが巻き起こるだろう。

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