ダルビッシュ有(パドレス)はメジャーリーグで現役を終えるのか、それともキャリアの最後を日本で締めくくるのか。現在の所属球団との契約は2023年いっぱいだが、その後の進路について注目が集まっている。
カブスに在籍していた2019年シーズンの開幕前には「やらないですよ、絶対。37歳で引退しても、あと40~50年くらいしか生きられないし、最後の10~20年は体も思うように動かない。人生そんなに時間はないから、ずっと野球をやってはいられない」(2019年3月28日付/スポニチ)と語っていたが、ここに来て2023年以降のプランは“未確定”とツイートし、現役続行の可能性も匂わしている。
今年の8月に36歳を迎えるダルビッシュは2017年のオフにカブスと6年総額1億2600万ドル(約168億5000万円)で契約し、現在は2020年オフにトレードされたパドレスに所属。成績的には全盛期から落ちてきている感もあるが、それでも今季3戦目の登板となったブレーブス戦では、黒田博樹氏を抜いて日本人メジャーリーガー歴代単独2位となる通算80勝目をマークした。さらに、この試合ではメジャー史上最速となる1302回1/3での通算1600奪三振も記録している。
「今でも毎年のように進化している。投球フォームでは右腕の使い方をよりコンパクトにするなど負担が少ない形に微調整。新たな球種に取り組んでいるという話も伝わってくる。常に自分に合ったものを探して習得し、年齢は数字でしかないということを感じさせてくれる」(MLBアジア地区担当スカウト)
「もちろん年齢とともに衰えている部分はある。疲労回復などは若い時に比べれば遅くなっているだろう。しかし若い頃から身体の構造や食事、サプリメントに興味を持ち研究してきた。知り得た多くの知識から30代半ばの自分に最適なものをチョイスしている。そういったことの積み重ねが今のダルを支えているのではないだろうか」(ダルビッシュ在籍時の日本ハム担当記者)