非マウンティング型消費のすすめ
マウンティング型の消費というのは、その行為や思考自体があまり美しくないということもありますが、キリがないことがいちばんの問題です。
キリがないというのは、次から次へといいものを買わないと、幸福感を得られなくなるということです。そして、他人が簡単に到達できないほうが、より満足度が高まりやすいですから、さらにお金が必要になります。
だからこそ「非マウンティング型の消費を心がけましょう」と提案したいのです。つまり、自分が必要だから買う、自分が楽しむために買う。他人がどう思うかを気にしない消費をするということです。
別のいい方をすると、「承認欲求」を満たそうと消費をしないことです。きのうの記事にも出てきた言葉ですが、承認欲求とは、簡単にいうと「人から認められたい」という欲求のことです。基本的には、他人の目を一切気にせず、お金を使うことをおすすめしたいのです。
他人と比較しない
自分がなにかを買いたいと思ったときに、「これはマウンティング型の消費ではないか?」と考えてみて、もしマウンティング型だったらやめるとか、「今回だけにしておこう」と少しセーブするだけでも、だいぶ違ってくるでしょう。
ちなみに、一見するとマウンティング型なのに、じつはそうじゃないものもあります。たとえば高級車や高級腕時計を買う場合でも、他人の目を気にして承認欲求を満たそうとして買うのであれば、マウンティング型かもしれません。しかし、そのものが純粋に好きで買い求めるのであれば、マウンティング型ではないでしょう。
いずれにしても、他人と比較して優越感を抱くためにお金を使うというのは、基本的にはやめたほうがいいです。きりがなくなるし、どんどん出費がかさんでいくし、なにより永遠に満足感は満たされませんから。
きょうのひとことは、「マウンティング型消費はほどほどに」でした。参考になったかしら?
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