非マウンティング型消費のすすめ

 マウンティング型の消費というのは、その行為や思考自体があまり美しくないということもありますが、キリがないことがいちばんの問題です。

 キリがないというのは、次から次へといいものを買わないと、幸福感を得られなくなるということです。そして、他人が簡単に到達できないほうが、より満足度が高まりやすいですから、さらにお金が必要になります。

 だからこそ「非マウンティング型の消費を心がけましょう」と提案したいのです。つまり、自分が必要だから買う、自分が楽しむために買う。他人がどう思うかを気にしない消費をするということです。

 別のいい方をすると、「承認欲求」を満たそうと消費をしないことです。きのうの記事にも出てきた言葉ですが、承認欲求とは、簡単にいうと「人から認められたい」という欲求のことです。基本的には、他人の目を一切気にせず、お金を使うことをおすすめしたいのです。

他人と比較しない

 自分がなにかを買いたいと思ったときに、「これはマウンティング型の消費ではないか?」と考えてみて、もしマウンティング型だったらやめるとか、「今回だけにしておこう」と少しセーブするだけでも、だいぶ違ってくるでしょう。

 ちなみに、一見するとマウンティング型なのに、じつはそうじゃないものもあります。たとえば高級車や高級腕時計を買う場合でも、他人の目を気にして承認欲求を満たそうとして買うのであれば、マウンティング型かもしれません。しかし、そのものが純粋に好きで買い求めるのであれば、マウンティング型ではないでしょう。

 いずれにしても、他人と比較して優越感を抱くためにお金を使うというのは、基本的にはやめたほうがいいです。きりがなくなるし、どんどん出費がかさんでいくし、なにより永遠に満足感は満たされませんから。

 きょうのひとことは、「マウンティング型消費はほどほどに」でした。参考になったかしら?

※『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)にお悩みの解消法があります。

「精神科医Tomy?」「Twitterフォロワー30万人超?」――こりゃ、怪しいな……。そんなふうに思われた方がいらっしゃるかもしれませんね。いいえ、そんなことはないんです! 日々患者さんと向き合い、多い日には100人以上を診察することもあるという経験豊富な精神科医なのです。これ以上患者さんが殺到して医療現場が混乱しないよう「精神科医Tomy」として活動しています!

(c)カツヤマケイコ
(c)カツヤマケイコ
暮らしとモノ班 for promotion
台風シーズン目前、水害・地震など天災に備えよう!仮設・簡易トイレのおすすめ14選