※写真はイメージ(Gettyimages)
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「うちの子をいい企業に入れてほしい」「子の就活にアドバイスしたい」。受験する子より、親の方が心配しがちな最近の就職活動。親子で満足する就職活動にするための絶対押さえるべきポイントを、“シューカツ”指導経験が豊富な大学准教授が解説する。(星城大学経営学部准教授 高濱優子)

早期内定が増加傾向
一方で孤独な学生も

 ある民間の調査(キャリタス就活2023 学生モニター調査結果 2月1日時点の就職意識調査)では、2023年3月卒業予定の大学3年生が「内定を得た」のは20.2%で、前年同時期の調査よりも13.5ポイントも上回ったという。この数字から分かるのは、早期に内定を得ている学生が増加しているということだろう。

 筆者も多数の大学3年生に随時就活状況を聴いているが、昨年まではインターンシップに参加、そして2022年1月からは選考がスタートし、2月に入り1~2社内定を取っていたり、最終選考を受けていたりする状況だったという。

 大学3年生の就活って今どうなっているの?と疑問を抱いている保護者向けに、教育者として日々生徒と向き合っている筆者が、2022年のいま、大学生が置かれている就活環境について報告する。

 筆者はHR系経営コンサルタントから大学教員に転身して約10年経つが、専任校に限らず多くの大学生の就職相談を受けていると、ほとんどの学生が孤独感を抱えていると気づいた。

 学校の友達とも、ランチや休憩時間に就活の話は避けているという。理由は「志望業界が違うから友人に話しても適切な回答がもらえない」、「志望業界や職種が同じで受ける企業を真似されたくない」、「周りが内定を取り始めていて、自分が内定なしなのを知られるのがつらい、周りも気を使って聴いてこない」といったことである。

 同様に「保護者の方には相談しているの?」と聴くと、ほとんどの学生がしていないと返答する。理由は「ウチの親は専業主婦・パートしかしていないので相談できない」「会話がない」「相談しづらい」「相談してみたが、よく調べもせず、『そんな会社ダメだ、安定した会社にしろ』と否定と抽象的な返答しかされず、二度と相談したくないと思った」などの意見が多く、ふっと悲しい表情を見せる。

 まだ、教員やキャリア支援部署といった大学側に自発的に相談に行ったり、相談する人がいなくても主体的に調べて行動できる学生ならよいのだが、多くの学生は就活サイトを時折見ながらもエントリーボタンを押せず、つまり主体的に行動できず就活に適している時期を逃し、チラホラと周囲が内定を取り始めたのを知って慌てて行動する学生が多いと感じる。

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親が子の就活の相談に乗るべき理由とは?