さらに、検診は定期的に受けることも重要です。一度検診を受け、乳がんの心配はないという結果が出たら安心して、しばらくは受けなくていいと思っていませんか? 大事なのは検診を習慣化すること。ホルモンの影響を大きく受ける女性の体は刻々と変わります。35 歳以上の人は年に1回は検診を受け、体の状態をチェックするようにしましょう。
検診を受ける医療機関の選び方は?
すでにかかりつけ医がいる人は、そこで検診を受けられるかを確認してみましょう。かかりつけ医がいない人は、口コミやネットで探し、検診を機にかかりつけ医になってもらうのも一案です。そういう意味では、話しやすいドクターかどうかも大事です。「検査費用にそれほど差はないでしょう。美容院を選ぶように気軽な感覚で、自分に合ったところを見つけてみてください」と対馬先生。
検診の費用はどれぐらいかかるのか?
病気を予防するための検診は、健康な人に異常がないかを調べる性質上、健康保険は適用されません。つまり個別検診は基本的に自費診療(※)となります。検診項目や医療機関によって料金は多少変わりますが、仮に対馬先生のクリニックで基本的な検診メニューを全て受けた場合は69,000円。決して安くはありませんが、対馬先生いわく「それだけ自分には価値があると思って欲しい」。人生がかかっているともいえる検診。バッグや洋服などに費やしていたお金を、健康のための投資に回してみませんか?
※自覚症状や病気のための個別検査の場合は、保険が適用される場合もある。
【前編はこちら】子宮内膜症、子宮筋腫…婦人科系疾患が増えている原因は現代女性のライフスタイルにあり?
監修/対馬ルリ子先生(つしま・るりこ)
対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座·新宿理事長。産婦人科医·医学博士。弘前大学医学部卒業後、東京大学医学部産婦人科学教室助手、東京都立墨東病院総合周産期センター産婦人科医長などを経て現職。女性のための総合医療を実現するために、情報提供、啓発活動、政策提言などを行っている。日本女性財団代表理事。
対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座・新宿HP
日本女性財団HP