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 子宮内膜症、子宮筋腫、乳がん、子宮体がんなど、婦人科系の病気が増えている今、定期的に「検診」を受けるなどし、自分の体の状態を「知る」ことが重要になっています。自分の体を知ることは、人生を前向きに考えるための第一歩。今回は女性が自身の健康を守る方法について、対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座・新宿理事長の対馬ルリ子先生にお聞きしました。前編に続き、後編をお届けします。(セルフドクターWebより転載)

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検診を受けることは、将来の自分への健康投資

 企業に勤めていれば毎年健康診断を受けますし、あるいは各自治体が行っている健診を受けている人も多いと思います。けれども、女性の場合は特に、このような「集団健診」の検査項目だけでは十分とはいえません。例えば集団健診で受けられる「子宮がん検診」は、子宮頸がんのみの検査で、40代以降にリスクが高くなる子宮体がんや卵巣がんを調べることはできません。毎年の集団健診を受けていれば安心とはいかないのです。

 そこで活用してほしいのが、病院やクリニックで行っている「個別検診」です。「健診(健康診断)」は健康かどうかを調べ、病気の危険因子の有無を調べるのに対し、「検診」は特定の病気を早期に発見し、早期に治療するのが目的。女性であれば子宮や卵巣、甲状腺や膠原病の検査、ホルモン値の測定など、年齢やライフスタイルに応じて、その人が検査しておくべき項目をチョイスできます。

検診を受けることはポジティブな行動

 欧米の女性は20歳前後から、定期的に検診を受けることが習慣化されており、米国女性の検診受診率は約8割。それに比べ、日本の女性の検診受診率は2~3割だといいます。

「検診は今だけでなく、将来の自分への健康投資」と対馬先生。どんな病気のリスクがあるのか、体が今どんな状態なのかを客観的なデータで知っておけば、自分なりの備えができ、何かあった時に対処に戸惑うこともないでしょう。検診というと、悪いところを発見するというネガティブなイメージをもつ人もいるかもしれませんが、検診を受けること自体はポジティブな行動。「人間の体は精密機械のようなもの。これからの人生でやりたいことを実現していくためにも、体をこまめにメンテナンスすることが大事」と先生は言います。

本当に重大な病気は初期症状がない

 どこか不調があるのならともかく、健康には自信があるし、何の症状もないのに検診を受けるなんて考えられないという人もいるのでは? ところが、「女性が大きなダメージを受ける、乳がんや子宮頸がん、卵巣がんなどの重大な病気ほど、初期症状は全くありません」と対馬先生。だからこそ、症状がなくても検診を受けるべきなのです。

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検診はどれくらいの間隔で受けるのがいい?