また箱の内側にはじゃんけんや英語クイズもある。

「体はとっても細いのにとっても重い動物は?」

 重い(Heavy)なので、答えはヘビ。

「数字の1を英語で言える動物は?」

 ワン(One)なのでイヌ。そして底の部分にはブタのイラストが描いてあり、

「切り取ってコースターなどに使ってね!」と書いてある。側面にはビスケットを使ったアイディアレシピも載っていて、この百円の1箱にものすごい情報量が詰まっているのだ。

 これは子供が買ってもらったら喜ぶだろうなと思いつつ、私も動物の名前に関してはとても勉強になった。思えば英字ビスケットを買ってもらっても、単語自体をろくに知らないものだから、「CAT」「DOG」「MONKEY」「TIGER」くらいで、すぐに知っている単語の在庫が尽きてしまい、あとはぼりぼりと食べるだけだった。

 それに比べたら本当に充実しているお菓子だった。そして私にとっては、子供用なのでカロリーはあるけれども、重量が63グラムと少ないのもよかった。買ったとしても、1日で食べきることはないので、こういったおやつもたまにはいいかもしれない。私には甘い物は週に一度程度がいちばんいいような気がするが、仕事が詰まっているときは、少しずつ毎日食べたい。そんなときにはたまにこれを1箱買って、動物の形と印字してある名前の英単語を見ながら、3日に分けて食べたら大丈夫かもなどと考えた。

 知り合いにのど飴にマーガリンが入っていた話をしたら、

「ちょうど、箱入りのキャンディーをもらったからあげる」

 ときれいな花柄の箱入りの、アンブロッソリー・キャンディーという、イタリア製のキャンディーをもらってしまった。中を開けると15ミリ×13ミリ程度の超小粒の楕円形のキャンディーが紙に包まれて、両端がねじられている、基本中の基本といいたくなるようなキャンディーの形状だ。箱は2つに仕切られ、片方には茶色の包み紙のもの、もう一方にはオレンジ色と黄色の包み紙のものの、3種類が入っていた。茶色いほうはエスプレッソ味、赤と黄色のほうはシシリアンフルーツで、赤いのはオレンジ味、黄色はレモン味だった。

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