「少数精鋭で一人ひとりしっかりと面倒を見る点が本学の強み。まずは関関同立に追いつけ追い越せということで取り組んでいます」(入試広報部長)
5位の山口学芸大は07年に設置された新しい大学だが、公立の教員や保育士などに多数の卒業生を送り出す。全学年を合わせても340人程度の小規模大学で、そのメリットを生かし、きめ細かい就職指導を行う。就職支援担当の川野哲也准教授は「仲間で集まり、楽しみながら就職対策に取り組んでいるのは大きい」と見る。
11位の日本文化大は東京の郊外・八王子市にある私大で、1学年の定員が200名と規模の小さい大学だが、就職偏差値は80・7と高い。半数以上が地方公務員に就職しており、警察官を志望する学生が多い。1年次から徹底的に試験対策を行っている。
15位に入った東北女子大は定員割れで、入試偏差値はボーダーフリー(BF)。ところが小学校の教員(地方公務員)への就職が多いほか、管理栄養士の資格を取り、一定数、有名企業へ就職しているので、就職偏差値は高い。企業の中には「本学まで来て面接や筆記試験をしてくれる企業もある」(学生課)という。
ここまでは、ランキング上位の顔ぶれを見てきたが、次に気になる国公立大や難関私大の就職偏差値を比較してみよう。
まずは、旧帝大。最も就職偏差値が高かったのは名古屋大。トヨタ自動車をはじめ、愛知県内の有名企業への就職の強さが偏差値を押し上げている。ほかには東北大、大阪大、京都大が上位50に入った。東京大は上位ランク外だった。
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