近年人気を集めている私大理工系大学。東芝電工(東京都市大、芝浦工業大、東京電機大、工学院大)では、48位に芝浦工業大が入るが、これに食らいつこうとしているのが、東京都市大だ。学生支援部の住田曉弘部長は「最先端のキャリア支援に取り組んでいる」という。海外インターンシップを用意し、少人数教育の実施やビジネスコンテストの機会も設けている。学生が語学力や専門的な能力などをどの程度身につけているか、レーダーチャートなどで分析するシステム「TCU‐FORCE」を昨年から全学科で導入し、学生の成長を後押ししている。

【東芝電工】(週刊朝日2020年1月31日号より)
【東芝電工】(週刊朝日2020年1月31日号より)


「いま社会で求められているのは、自ら成長していける学生です。単に面接対策や就職試験対策をするのではなく、その点を意識しています」(住田部長)

 関西の主要私大は、同志社大が別格で唯一上位50に入り、関西学院大、立命館大と続く。最近、入り口の知名度では勢いに乗る近畿大は、出口では水をあけられている。関西大は後れを取っているようにも見えるが、小林さんはこう言う。

【関関近立+産甲龍】(週刊朝日2020年1月31日号より)
【関関近立+産甲龍】(週刊朝日2020年1月31日号より)


「むしろ関西大の強みは自営業者や中小企業への就職。関西経済を支えています」

 入試偏差値ではわからない大学の実力が表れる就職偏差値。将来像を描く参考にしてはどうだろうか。(本誌・吉崎洋夫)

※週刊朝日2020年1月31日号に加筆

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