●20年ぶりに会う同級生彼はどのような大人になったのか

 Aさん(37歳男性)が小学校の同級生・Bさんの式に招待された。当時Aさんは30歳くらい、Bさんは小学生の頃近所に住んでいて、男子5人程度のグループでよく遊んでいた仲間であった。

「グループ内で、元気いっぱいだった自分に比べて彼はおとなしいキャラだった。卒業まで仲良くしていたが中学に上がってみんなバラバラの所に通うことになったのをきっかけに疎遠に。ほかの友人に会うことはあったが、Bとはそれ以降会うことがなかった。彼は成人式にも来なくて、同窓会も開かれていなかったのでそれっきり。だから結婚式の招待状が届いたのは本当に驚いた」(Aさん)

 BさんはSNSを活用して、Aさんをはじめとする小学生時代に仲が良かったグループの全員に声をかけたらしかった。

「交流が絶えていたので、正直結婚式に呼ばれるほどの仲ではない気がしたが、『Bなりにあのグループの同窓会的な意味合いも含めて呼んでくれたのかもしれない』と思い、当日が楽しみになった」

 そして迎えた当日、教会の扉が開いて新郎入場となり、Aさんは衝撃を受けた。Bさんは当時の面影をほぼ残さない、見るからにチャラそうなアラサー男性に変貌を遂げていたのであった。

「本当に小学生当時は、おかっぱみたいな髪形が似合っている、おとなしくてかわいい感じのやつだったので、まったく別人になっていることに驚かされた」

 しかしまあよくある話である。どの段階で“デビュー”をキメたのかはわからないが、Bさんは成長する過程であか抜けようと決心し、努力をしたのに違いなかった。

 そのこと自体に異論はなかった。「Bがそういう選択をして、Bなりにエンジョイしているらしいことがほほえましく思えた」とAさんは語っている。

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自己愛が強い新郎