■猫ブームの火付け役? スーパー駅長「たま」


駅帽をかぶるたま駅長 (c)朝日新聞社
駅帽をかぶるたま駅長 (c)朝日新聞社

 和歌山電鉄貴志川線でが駅長に就任したのは今からおよそ12年前の2007年。無人駅で不在だった駅長にメス猫「たま」が抜擢された。同駅の売店で飼われていた「たま」の駅長就任は絶大なPRにもつながり、たま効果で利用客も増加。功績が評価されわずか1年で「駅長」から「スーパー駅長」に昇進した。その後、2010年には執行役員に昇格。2013年には「社長代理」へと大出世を果たした。普段は駅長帽がトレードマークだが、クリスマスにはサンタ帽をかぶったり、「犯罪撲滅1日大使」任命時には警察の制服と帽子を着こなした。

点灯スイッチを押すたま駅長(右)とニタマ駅長 (c)朝日新聞社
点灯スイッチを押すたま駅長(右)とニタマ駅長 (c)朝日新聞社

 駅長に就任して8年が経った2015年、たまの訃報が届く。急性心不全だった。駅には献花台が置かれ、社葬には3000人のファンが集まりその死を悼んだ。今もたまは「名誉永久駅長」として名を残し、同駅ではたまの“部下”だった「ニタマ」が2世駅長として活躍している。

■シャンシャン見たさに長蛇の列! 写真集も多数発売

 2017年6月、東京・上野動物園でパンダの赤ちゃん「シャンシャン」が誕生。昨年6月12日の誕生日には、1歳になったシャンシャンを祝おうと大勢のファンが詰めかけ、150分以上待ちの長蛇の列をつくった。

ジャイアントパンダの赤ちゃん、シャンシャン(左)と母親のシンシン (c)朝日新聞社
ジャイアントパンダの赤ちゃん、シャンシャン(左)と母親のシンシン (c)朝日新聞社

 関連書籍やカレンダーも続々発売され、『こんにちは! シャンシャン』(宝島社)、『あそぼ! シャンシャン』(朝日新聞出版)、『こっちむいてシャンシャン!』(エイ出版社)など呼びかけるようなタイトルが印象的だ。

 2018年12月10日からは母親のシンシンと離れ、“一人暮らし”が始まった。25日のクリスマスも一人で笹の葉を食べて過ごし、「クリぼっち満喫」報道が出るなどまだまだ注目を集めている。まるくてふわふわした愛らしい姿から、少しずつ大人に近づくシャンシャンから目が離せない。

(文/AERA dot.編集部・福井しほ)

暮らしとモノ班 for promotion
「最後の国鉄特急形」 381系や185系も!2024年引退・近々引退しそうな鉄道をプラレールで!