■二本の後ろ脚で立つと話題の「風太」も15歳に!
2005年ごろ、二本の後ろ脚で立ち上がり、動物園職員からご飯をもらう姿がキュートすぎると話題になったレッサーパンダの「風太」は今も千葉市動物公園で元気に過ごしている。昨年7月15日には15歳の誕生日を迎えた。同日には「風太15歳誕生祭」も開かれ、多くのファンに囲まれ祝福を受けた。
レッサーパンダの15歳は人間に換算すると、70歳ほど。話題を呼んだ当時はまだ2歳だった風太にも今や10頭の子ども、39頭の孫、17頭のひ孫、4頭の玄孫がいるという。昨年6月には右目の白内障を発症したものの、それ以外の健康状態は良好。朝昼晩3食をしっかり摂り、眠ったり毛づくろいをしたりとのんびり暮らしている。
「70代と聞くと、年を取った感じがして『あと数年でいなくなるのか』と尋ねられることも。ですが、最近のレッサーパンダの寿命は延びていて、20年過ぎても元気に過ごす事例も複数あります」(飼育担当の濱田昌平さん)
エサにつられてすっくと立ちあがる健脚は変わらない。平成が終わっても、まだまだ元気でね。
■日露交渉の“キードッグ”? 秋田犬の「マサル」と「ゆめ」
平成最後に話題をさらった犬といえば、ロシアを代表するフィギュアスケートの女王、アリーナ・ザギトワ選手に贈られた秋田犬「マサル」だろう。2018年平昌五輪前の合宿中、雑誌で見た秋田犬に一目ぼれ。母親におねだりしたことがきっかけでプレゼントが決まった。2018年5月にロシアへ旅立ったマサルはザギトワ選手のインスタグラムにも登場。昨年9月2日には「ベスト-デイ-オフ」と日本語で書かれたマサルとの2ショット写真が投稿され、大自然をバックに嬉しそうに舌を出すマサルの姿をお披露目。「まさるちゃん嬉しそう\(^o^)/」「信頼と親愛が見える写真」といったコメントが殺到した。
ロシアと秋田犬といえば、プーチン大統領に贈られた「ゆめ」(雌)の存在感も大きい。2012年に東日本大震災支援へのお礼としてプレゼントされたゆめ。日露友好の懸け橋になるようにという願いを背負い、遠く離れたロシアへと旅立った。2014年2月の日露首脳会談ではプーチン大統領とともに安倍晋三首相を出迎え、2017年に発売されたプーチン大統領のグラビアカレンダーにも登場した。日本政府がゆめのお婿さんを贈呈したいとロシアに打診したが、断られて以降、動向は明らかになっていないが、元気に走り回っていると信じたい。