「アザラシの目撃情報は年2、3件ありますが、大人のアザラシが東京湾などに寄り付く可能性は低いです。仮に現れたとしても、タマちゃんだと特定するのは難しい。今は東京湾を出て、オホーツク海のほうにいるのではないでしょうか」(同会の藤田智明さん)

 再びタマちゃんに会える可能性は限りなく低そうだ。でも、きっとどこかでひょっこり顔を出しているよね。

■わずか3日で姿をくらませたワモンアザラシ「ウタちゃん」

わずか3日で姿をくらませたワモンアザラシのウタちゃんはいずこ… (c)朝日新聞社
わずか3日で姿をくらませたワモンアザラシのウタちゃんはいずこ… (c)朝日新聞社

 多摩川のタマちゃんが話題になった1カ月後、今度は宮城県本吉郡歌津町(現・南三陸町)の伊里前川にワモンアザラシが現れた。歌津町にちなんで「ウタちゃん」と名付けられ、タマちゃん同様に全国で話題となったが、わずか3日で姿をくらませてしまった。

■SNSで大ブレイク! イケメンゴリラ「シャバーニ」

「イケメン顔」で女性を魅了した東山動植物園のシャバーニ(同園提供)
「イケメン顔」で女性を魅了した東山動植物園のシャバーニ(同園提供)

 ゴリラとイケメン。一見相いれないように思える組み合わせで見事にブレイクを果たしたのが東山動植物園のニシローランドゴリラ「シャバーニ」だ。2015年春ごろ、SNSに投稿された写真に「イケメンすぎる」の声が殺到。昭和の銀幕スターを彷彿とさせる鋭い流し目が女子のハートをわしづかみにした。

“シャバーニブレイク”がきっかけで、来園者数は増加。2014年度の年間来園者数227万人から、翌年は258万人に。鳥インフルエンザ発症年の2016年は240万人にとどまったが、2017年には260万人を突破した。県外からの来園者も増え、同園はゴリラ効果でウホウホならぬウハウハだ。

ケーキを食べようと背を向けるシャバーニ (c)朝日新聞社
ケーキを食べようと背を向けるシャバーニ (c)朝日新聞社

 同園ではシャバーニの貢献に敬意を表し、ブレイク年から2年連続で誕生日会を実施している。20歳を迎えた2016年度は平日にも関わらず600人のファンや報道陣が詰めかけ、同園担当者も「ゴリラ舎前は足の踏み場がなくなるほどの大渋滞」と言い、さらに、

「シャバーニ本人は人気が出たことは分からないと思いますが、昨年9月にオープンした新ゴリラ舎は3カ月経った今も女性を中心にたくさんの人で混雑する人気ぶりです。のびのびと暮らすシャバーニのイケメンたる所以を、ぜひ生で見て感じてください!」

 と鼻息が荒い。2018年に発表された同園の人気投票では「ゾウ」「コアラ」を押しのけ、「ゴリラ」が46年ぶりに首位を奪還した。平成きってのイケメンゴリラはまだまだ話題を呼びそうだ。

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