
10代の日本人選手たちのプレーが目を惹く。すでに日本代表デビューを飾った18歳の佐藤龍之介(ファジアーノ岡山)や天才MFとして各方面から絶賛されている19歳の中島洋太朗(サンフレッチェ広島)、さらに日南学園高から欧州へと渡った18歳FW高岡伶颯(サウサンプトン)、J1最年少出場記録を更新した16歳の北原槙(FC東京)などが話題を集めているが、彼ら以外にも「期待の10代プレイヤー」は多くいる。(2006年1月1日生まれ以降を対象)
最初に紹介したいのが、MF川合徳孟(ジュビロ磐田)だ。2007年3月3日生まれの18歳。磐田の下部組織育ちで、2023年のルヴァン杯でクラブ最年少出場記録を更新(16歳1カ月16日)した技巧派MF。足元の優れた技術と滑らかな身のこなしからアイデア溢れるプレーを披露し、シンプルながら瞬間的なボールタッチとスルーパスで“違い”を作り出す。
身長173センチのサイズ感も相まって、好調時のプレーはイニエスタを彷彿とさせるものがある。ロサンゼルス五輪を目指す大岩剛監督率いるU-22日本代表の初陣にも飛び級で選出されたが、世代別代表での活動とともに、現在リーグ戦出場10試合(スタメン2試合)のクラブでの出番増加で、継続した活躍を期待したい。
その第2次大岩ジャパンに同じく飛び級で選ばれたFW神代慶人(ロアッソ熊本)も非常に楽しみな選手だ。2007年10月25日生まれの17歳。熊本の下部組織育ちで、身長181センチの本格派ストライカー。
2024年3月にJ2リーグ最年少得点の記録を更新(16歳5カ月5日)するとともに同年リーグ戦19試合出場で5ゴールを挙げると、右膝の負傷による長期離脱から復帰後、今年6月に入ってからのリーグ戦6試合(スタメン3試合)で4ゴールと爆発。特に7月6日の磐田戦での長距離ゴールは見事なゴラッソ弾だった。左右両足でのシュート力に加えて、ゴールへの積極性と嗅覚、気持ちの強さがあり、点取り屋として“持っている男”だ。