時折制球が不安定になる時もあるが、自滅するようなケースも見られない。1イニングあたりの被安打と与四球で示すWHIPも0.85という非常に高い数値をマークしている。現在は入江大生が抑えを務めているが、9回を任せても良いだけの力があることは間違いないだろう。
こうして見てみるとバウアー以上に3人が大きくチームに貢献していることがよく分かるのではないだろうか。外国人選手がこれだけ揃って高いパフォーマンスを発揮するというのはそうそうあるものではない。また全員が来日2年目で成績を伸ばしており、日本で技術的な面が改善したというところも共通している。メジャーでの実績や高額な年俸からどうしてもバウアーに対する注目度が高いが、彼らのピッチングにもぜひ注目してもらいたい。
※データは7月10日現在
(文・西尾典文)
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