
働いて経済力のある女性が増えるにつれて、「我慢して結婚するくらいだったら、一人の方がいい」と思う雰囲気も広がりつつある。そんな中、婚活アドバイザーの植草美幸さんは「パートナーがいるのは豊かなこと」として、働く女性たちに「仕事モードからのスイッチ切り替え」をアドバイスしている。
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コロナ禍以降の婚活市場では、男性が女性に対して「働いていること」を明確に求めるようになってきています。これまでもこの傾向はありましたが、「男性の方が年齢、学歴、収入において上」という定義はほぼなくなったと言っていいでしょう。自分と同じような価値観や考え方をする教養があることや、頼り甲斐のある女性が求められるようになっています。
例えば、私が運営している結婚相談所「マリーミー」の会員の30〜40代の医師の男性に「お相手の女性はどんな方がいいですか?」と尋ねると「何かしら働いていること」と答える率が高い。「狭い医療業界しか知らないため、パートナーには外の世界の考え方とかを持ち帰ってきてほしい」とのこと。一緒に生きていく上で、視野を広げ、経済面だけではない豊かさに価値を置くようになってきています。
「仕事モード」から「恋愛モード」への切り替えに苦戦
婚活では、相手に甘えることは大事な要素の一つになります。昔も今も甘え下手の女性は一定数いますが、近年では働く女性が増えていて、外では元気にハキハキ活動する仕事モードから、恋愛モードに入るスイッチの切り替えに苦労している印象です。
以前、ある女性から、独自に取ったデータを教えてもらいました。土日にデートをすると上手くいくことが多い一方、平日夜のお見合いやデートだとことごとく振られる、とのこと。彼女自身、平日の仕事終わりに男性と会う時は、恋愛モードのスイッチを入れようとしてもなかなか入らないと言っていました。
仕事終わりにデートする場合、どうしても女性は強くなりがち。例えばジャケットを脱ぐなど服装を少し変えてみたり、ひっつめ髪をおろしてみたりすることで、気持ちが切り替わりやすくなります。