働く女性たちは、職場では意見をはっきり言うことや、業務をテキパキ仕切ることが求められる(photo gettyimages)
働く女性たちは、職場では意見をはっきり言うことや、業務をテキパキ仕切ることが求められる(photo gettyimages)

家庭は自分の弱さや希望を言っても良い場

 職場では評価される立場に立っています。収入を上げたり出世を目指したりと、競争社会に生きているため、皆さん頑張っているのはわかります。でも、家庭は本来自分の弱さや希望を言っても良い場です。結婚相手は競争相手ではなく、手を取り合っていく仲間だという認識をもってほしい。

 今は女性の経済力が高まっているので、本格的な交際へと発展していく途中で、「我慢して結婚するくらいだったら、一人の方がいい」と思う女性も。でも、年を重ねていく上で、体力面や健康面、経済状況も変化していきます。一度婚活を諦めても、やっぱり結婚したいと考えて、結婚相談所に再入会する方もいます。

 相談所に在籍しながら結婚に対して飛び込めない方は、強い恐怖心を持っているか、高望みをしているケースが多いです。後者の場合、現実を受け入れ、耳が痛いことを受け止めることが必要です。それを拒否するのは、現実逃避でしかありません。

 人生100年時代なので、結婚したいなと思ったら何歳でもいいんですよ。それこそ、1回でも2回でもしてもらいたいと思います。誰かと一緒に生きていくこと、頼り頼られるパートナーがいることは、豊かで温かいことです。今まで結婚など考えもしなかった方も、選択肢の一つとして考えていただいてもいいかなと思います。40代でも50代でも、誰かと一緒に生きていきたいとふと思ったら、ぜひ活動してほしいと思います。

(フリーランス記者・小野ヒデコ)

こちらの記事もおすすめ 地方では“独身女性は珍獣扱い” 「なぜ結婚しないのか」という視線がつらくて、地元に戻れない
[AERA最新号はこちら]