賀来千香子(写真:アフロ)
賀来千香子(写真:アフロ)
この記事の写真をすべて見る

 5月末に開催された「東京ガールズコレクション(TGC)」の10代向けイベント。そこに、ファッション誌「JJ」創刊50周年を記念して、同誌の専属モデルだった女優・賀来千香子(63)がシークレットゲストとして登場し会場を沸かせた。SNSでは「まさかの賀来千香子さん降臨!」「大人の色気とゴージャス衣装が最強すぎた」など参加者からは驚きの声が上がっていた。

【写真】還暦をすぎているとは思えないスタイル! 賀来千香子の全身ショットはこちら

 すでに60歳を超えている賀来だが、そのスタイリッシュなたたずまいは若者から高く評価されているようだ。テレビ情報誌の編集者は言う。

「賀来さんは6月にも、橋本環奈さん主演の医療ドラマ『天久鷹央の推理カルテ』にゲスト出演していました。橋本さん演じる主人公・天久鷹央の恩師にして、天久と同じ自閉症スペクトラムの特性を持つ病院院長という役柄でしたが、『年齢も、若く見えるところも合ってて最高』『とにかくカッコいい! 喋り方がたまらなかった~』など、SNSで絶賛されていました。還暦を過ぎた賀来さんですが、ここにきて若者たちの間でも急速に評価が高まっているようです」

 賀来千香子と言えば、“冬彦さん”が社会現象になった1990年代の名ドラマ「ずっとあなたが好きだった」(TBS系)が代表作だろう。震える声で「冬彦さん……」とつぶやくセリフと恐怖におびえる姿は、まるでホラー映画のヒロインのようなインパクトがあった。

「賀来さんは短大在学中からファッション・モデルとして活躍し、1982年に女優に転身しました。民放の人気ドラマだけでなく、『翔ぶが如く』『八代将軍吉宗』といった大河ドラマや、朝ドラ『オードリー』にも出演し、心優しい母親役から医師や知事など社会的地位の高いバリキャリ女性まで、さまざまな役柄を演じてきました。以前、インタビューで一番自分にぴったりくる役はという質問の答えが印象的だったのですが、ドラマ仕立てのコメディー番組『サラリーマンNEO』の“セクスィー部長”で演じた、冷血な女性社長とのことでした。賀来さんと言えば正統派のキレイ系女優のイメージがありますが、沢村一樹さんを“エロ男爵”としてブレークさせた伝説のコントでの役柄を挙げたのは意外でした。この作品ではコメディエンヌとしての才能も披露しています」(同)

 プライベートでは、ドラマの共演をきっかけに俳優の宅麻伸と94年に結婚し、芸能界きっての“おしどり夫婦”として知られていた。だが、2012年に「すれ違い」を理由に離婚。賀来が50歳のときだった。当時、賀来はテレビドラマだけでなく、舞台にも活躍の場所を広げるなど、新たな道を模索していたようだ。

次のページ 唯一の共演NGは賀来賢人