賀来千香子(写真:アフロ)
賀来千香子(写真:アフロ)

賀来賢人“共演NG”の理由とは

「現在は実家の近くに住み、両親には毎日電話をかけて様子を確認したり、買い物をしてあげていると以前、テレビで明かしていました。家族仲が本当に良いそうで、お友達のさくらももこさんに相談して、賀来さんのお兄さんをさくらさんの会社に転職させたこともあったとか。甥っ子で俳優の賀来賢人さんについては、2023年に『徹子の部屋』に出演した際に、唯一の共演NGは賢人さんだと明かしています。その理由を『やっぱり甥なので身内は恥ずかしい』と語った賀来さんですが、昔はなかなか売れなかった賢人さんに折を見て俳優としてのアドバイスをするなど、気にかけてきた様子がうかがえます。それだけ、家族思いなのでしょう」(女性週刊誌の芸能担当記者)

 そんな賀来は、同世代の女性からの支持も厚い。

「近年は古巣『JJ』と同じ光文社のライフスタイル誌『HERS』の表紙モデルや、その路線の延長にあるようなライフスタイル紹介番組『あしたも晴れ!人生レシピ』に出演しており、同年代の女性たちのトレンドセッター的ポジションに収まっています。一方、甥っ子の賢人さんはドラマ『今日から俺は!!』でブレークし、現在はNetflixに企画を持ち込んで主演を張ったオリジナルドラマ『忍びの家 House of Ninjas』で成功を収めるなど、華々しいキャリアを歩んでいます。最近ではメディアで“賀来賢人の叔母“として紹介されることも増えてきており、認知のされ方が変わってきていますね」(同)

 エンターテイメントジャーナリストの中村裕一氏は、賀来の魅力をこう分析する。

「『男女7人夏物語』ではプレイボーイ役の奥田瑛二と堂々と渡り合い、冬彦ブームとともに大ヒットした『ずっとあなたが好きだった』とその続編『誰にも言えない』では、元祖“怪優”である佐野史郎の狂気を帯びた迫真の演技におびえながらも立ち向かう表情が印象的でした。スマートで華奢なイメージですが、そのまなざしからは芯の強さ、秘めた意志の強さが感じられます。賀来賢人との共演NGエピソードからも、自分のなかに確固たる信念を持ち、かつそれを貫く堅固な心の持ち主であることがうかがえます。ほかにも『ヤメ検の女』『七人の女弁護士』といった主演作・シリーズが今なおCSで放送されており、昭和・平成・令和と波の激しいエンタメ界でこれだけ息の長い活躍をしているというのは、俳優としても一人の人間としても多くの人を惹きつける魅力があるからだと思います。一度だけでもいいので、いつか甥っ子と共演する姿を見てみたいですね」

 10代から60代まで支持される、時代を超えた名女優と言えるだろう。

(雛里美和)

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