結果が出せなくても、“商品”と考えれば、山田起用の理由も理解できる。“勝利”を求めるファンからすれば納得できないだろうが、ビジネスで考えれば当然だ。
「契約は2027年までで今季を入れて3年残っている。どんな理由があれ、山田が結果を出せば誰も文句は言わない。あとは本人がどう考えているか。野球人としての意地、矜持を見せてもらいたい」(ヤクルトOB)
“ミスター・トリプルスリー”と呼ばれた時期は、杉村繁・打撃コーチと共に早出練習で打撃を磨いた。様々な形で行うティー打撃は話題となり、野球少年がこぞって真似をしたほどだった。
「コンディション不良もあって早出練習をやらない時期が続いたが、再開してバットを振り込んでいる。天才が必死になればできないことはないと思う。必ず復活してくれると信じている」(ヤクルト関係者)
「死に体」になるには早過ぎる。「トリプルスリーを再び」とも言わない。苦しむ姿を見続けるヤングスワローズたちに足掻く姿を見せて欲しい。そして、高いチケット料金を払って神宮へ足を運ぶファン、全国から応援する人々へ「らしさ」を感じさせてもらいたい。そうすれば、高津監督が起用することにも大きな意味が出てくるはずだ。
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