オコエの発言が発端となり別の意味で巨人vs楽天は注目を集めることに…(写真提供・日刊スポーツ)
オコエの発言が発端となり別の意味で巨人vs楽天は注目を集めることに…(写真提供・日刊スポーツ)
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 ファン、関係者の多くが注目するセ・パ交流戦(以下交流戦)が始まった。異リーグ球団間同士の対戦はこれまでも多くのドラマを生み出し、ペナントレースの行方を大きく左右してきた。今年も名勝負が期待される中、巷で話題となっている対戦カードを紹介したい。

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最も大きな注目を集めているのが、6月12日からの「西武vs阪神」(ベルーナドーム)だろう。1985年に阪神が球団初となる日本一になった時の日本シリーズ対戦カードで40周年の記念イヤーを迎える。

「当時の阪神フィーバーは狂気的とも言えた。世界中の阪神ファンを巻き込んでのお祭り騒ぎとなったため海外でもニュースになったほど。サッカー・日本代表のW杯期間中の盛り上がりよりも凄い」(在阪テレビ局スポーツ担当)

 圧倒的な攻撃力を武器に攻めまくっての日本一達成だった。4月17日の巨人戦(甲子園)では、ランディ・バース、掛布雅之、岡田彰布が伝説の“バックスクリーン3連発”を放ったことも広く知られる。

「昭和から令和へ、時代は2つ変わっても語り継がれる名シーン。40年という長い月日が経ち、普通なら忘れられるがインパクトが強過ぎる。“バックスクリーン3連発”以降、チームも勢いに乗り日本一まで駆け上がった」(阪神0B)

 今年2月3日には当時の阪神監督・吉田義男氏が91歳で亡くなった。吉田氏の生前の功績を讃え、1985年の阪神の戦いぶりが何度も取り上げられ感慨にふけった人も多いだろう。

 また40周年を迎えたこともあるのか、春の叙勲ではバース氏が旭日小綬章を受賞。野球関連の外国人ではハンク・アーロン氏、ボビー・バレンタイン氏に続く3人目で話題になった。

「吉田氏、バース氏の話題になると、“バックスクリーン3連発”と西武球場(当時)での日本一決定シーンが流れる。40年経って、同じベルーナドーム(現在)で両チームの対戦が組まれているので盛り上がるのは当然」(阪神0B)

 昨年の甲子園での同カードでは、人気芸人・オードリーの若林正恭(阪神ファン)が投手、春日俊彰(西武ファン/埼玉県所沢市出身)が打者を務めてのイベントが話題となった。「昨年以上のイベントが行われるはず。日本一投手のリチャード・ゲイルを呼んだら熱いですね」(在阪テレビ局スポーツ担当)という声も聞かれるなど、球場内外がヒートアップしている。

 そして別の意味で注目を集めているのが、6月6日からの「巨人vs楽天」(東京ドーム)だ。2013年にこちらも楽天が球団初の日本一となった日本シリーズ対戦カードだが、今回はグラウンド外の出来事も影響があるようだ。

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