「ネット上を中心に“オンカジ(オンラインカジノ)ダービー”と盛り上がりを見せている。オンカジ使用で自首した巨人・オコエ瑠偉が『楽天在籍中からやっていた……』と発言したことが発端のようです」(スポーツ新聞野球担当デスク)

 球界を騒がせているオンカジ問題。5月8日にはオコエが賭博容疑で書類送検されたことが報じられ、「楽天時代の先輩を見て始めた……」と供述したことも明らかとなった。「一部で浅村(栄斗)の名が報じられるなど限りなくクロ扱いに」(5月28日/デイリー新潮)と報道する媒体まであるほどだ。

「浅村の件は想像の域を出ないが、楽天と巨人の両球団に関係あるオコエがオンカジをしたのは事実。ネット上で流行っている言葉ではあるが、“オンカジダービー”というネーミングは語呂が良く笑ってしまった」(大手広告代理店関係者)

 一歩間違えば関連選手の永久追放にまで発展しかねないオンカジ事件だけに、笑ってばかりもいられないのだが……。

「楽天、巨人の両球団は逆手に取って、オンカジ撲滅のために動き出せばイメージアップに繋がる。オコエは自ら自首して罪を償おうとしている。浅村は2000安打達成(5月24日の日本ハム戦)した名選手。2選手はもちろん、両球団そしてNPB全選手が健全な状態で野球に専念できるようにしてもらいたい」(大手広告代理店関係者)

「巨人と楽天の試合には取材申請が殺到しているらしい」(スポーツ新聞野球担当デスク)と注目度が高まっている。「災い転じて……」ではないが、うまく活用してもらいたい気はする。

 2004年の球界再編騒動をきっかけに始まった交流戦は、今や欠かせないものとなった。現在は両リーグ共に上位と下位の差がそこまで開いておらず、戦い方次第で状況は一変する。また、普段と異なる対戦で新たなスター選手が誕生することが多いのも交流戦の特徴だ。ここからの1カ月、上記2カード以外にも楽しみな対戦は数多く、目が離せなくなりそうだ。

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