2015年、ともにオールスターに選ばれた日本ハム時代の中田(左)と大谷翔平(日刊スポーツ)

「オラオラかと思ったらイメージが違った」

 広島県出身の中田は、広島遠征中の4月中旬に、実家で「中田会」を開催したことを自身のインスタグラムで報告している。投稿された写真には細川、村松開人、ブライト健太ら10人以上の選手の姿がある。「中田会」は日本ハム時代から開催され、当時チームメートだった大谷翔平(現ドジャース)、近藤健介(ソフトバンク)、有原航平(同)も参加していた。

 日本ハム時代から取材するスポーツ紙記者は、中田についてこう語る。

「若手の時はギラギラしていましたが、年を重ねて雰囲気が柔らかくなったように感じます。巨人中日に移籍した後に接した選手から、『もっとオラオラしていると思っていたんですけど、イメージと違いました。すごく優しいし話しかけやすい』といった声をよく聞きます。先輩に対しての礼儀がしっかりしていますし、後輩の相談に乗るなど聞き上手な部分がある。中日の野手陣は引っ張るタイプのベテランがいないので、中田の存在は貴重だと思います」

 中日に移籍後、中田はグラウンドで本来の能力を発揮できているとは言えない。腰痛を完治させて1軍で再び輝けるか。中田が打てばベンチも盛り上がる。熱い声援を送ってくれる中日ファンのためにも、このままでは終われないはずだ。

(今川秀悟)

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