撮影:馬場岳人(朝日新聞出版写真映像部)

 2日で1足編めるので、たくさんのソックスカバーができました。

 家に来る人に、「こんなの編んでみたから持って行って」と持たせたところ、「すごく温かくて履きやすい」と言ってもらえたので、気をよくしてますます編むようになりました。

 女の人っていつまでもかわいいものが好きですよね。

 どうせなら受け取ったとき、「わあ! かわいい!」と思ってもらいたくて、ソックスカバーを1足ごとにリボンでまとめるようにしました。

 リボンは駅に出る用事があったとき駅の中にある100円ショップで買ってきます。パステルカラーで透き通ったオーガンジーのリボンを選ぶことが多いです。

 常に10足以上のストックがあるので、取材で来てくれた人には、その中から好きなものを選んでもらいます。女性は自分用として、男性は奥さんや娘さんへのお土産として持って行ってくれます。

「どれもみんなかわいくて、選ぶのに困っちゃう」と言われるとうれしくなります。

 今、定期的に出かけるのは、美容院と月1回のポーラの社員会です。

 美容院に行くときは必ず赤い殻の卵でゆで卵を8個作り、そのうち5個を持って行きます。

 白い殻でなく赤い殻のゆで卵、というのが私のこだわりです。味が全然違うんですよ。赤いほうが味が濃くておいしいんです。

 持って行ったゆで卵はお世話になっている美容師さん親子とお客さんたちと一緒に食べます。
 

撮影:馬場岳人(朝日新聞出版写真映像部)

 おいしく食べるには塩が必須なので、広げたキッチンペーパーに塩をのせ、その上に殻付きのゆで卵を置いてくるんで持って行きます。こうすると殻を剝くとき指先に塩がついて、食べるときにちょうどいい塩加減になるんです。

 白身が殻に張りつくことなくスルリと剝けるので驚かれますが、特別なことはしていません。鍋に卵を入れ、卵が全部隠れるくらい水を張って強火にかけ、煮立ってきたらタイマーをかけて8分ゆでます。

 タイマーが鳴ったらすぐに火を止めて、熱いお湯を捨て冷たい水につけます。夏場で水温が高いときは氷を入れることもあります。 

 ポーラの社員会には必ずお菓子を持って行きます。

 自分が甘いものを好きだからというのもありますが、お菓子ほど手土産にぴったりなものはないんじゃないでしょうか。

 珍しいお菓子をいただくのもうれしいものですが、私は相手の人を思い浮かべてお菓子を買うのも大好きです。

 季節に合ったきれいなお菓子が店先に並んでいるのを見ると、それだけで楽しい気持ちになります。

 まして受け取った人が喜んでくれれば、うれしさも倍増します。
 

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