
ヤクルト・高津臣吾監督とロッテ・吉井理人監督のコメントが注目を集めている。調子に乗れない両チームだが、試合後に選手やプレーを名指しで批判することが増えているからだ。「公の場における個人への苦言はマイナスしかない」とされる中、両監督の求心力を危惧する声まで聞こえ始めている。
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ヤクルトとロッテが両リーグで下位に低迷している。怪我・故障者が続出したヤクルトと攻守が噛み合わないロッテでは状況が異なるが指揮官の苦悩は同じ。両監督からは刺々しいコメントが飛び出すことが多くなっている。
「ヤクルト・高津監督、ロッテ・吉井監督ともに本来は楽しいキャラ。監督就任後も選手とのコミュニケーションを大切にしていたようだった。しかし今季は個々の選手を名指しで批判する場面も多く、驚いている人は多い」(在京テレビ局スポーツ担当者)
両球団ともに流れに乗れない戦いが続いている。連勝ができず負け始めると連敗地獄にハマってしまう。監督としてのストレスは想像を絶するほど大きいのも理解できる。
ヤクルトはベストオーダーが組めないまま負けが込み、最下位から抜け出せずにいる。特に投手を中心とした「堅実な野球」ができない現状に、高津監督の言葉も厳しくなる。
「ゲームが締まらないですよね。ワイルドピッチやクイックできなかったら、ピッチングコーチは大変ですよ。今日は打ち負けたんじゃなく守備とバッテリーで負けた」(4月29日のDeNA戦後、ランバード投手について)
「自分で追い詰められていったような感じ。(中略)空気が読めないというか、鼻が利かないというか。そういう感じには見えましたね」(5月23日の巨人戦後、山野投手について)
5四死球と大荒れの投球で自滅したピーター・ランバードには呆れたようにコメント。また試合中盤に突然崩れ、相手投手にまで打たれた山野太一にはかなり辛辣な意見を述べた。
「高津監督は何があっても『絶対大丈夫』と言いつづけた末、リーグ2連覇を成し遂げた(2021-22年、21年は日本一)。近年は低迷が続いており、思うこともあるのだろうが……」(ヤクルトOB)