また高校生では昨年夏、今年春と2季連続で甲子園にも出場し、U18侍ジャパン候補にも選ばれた明徳義塾の藤森海斗が面白い。今年春までは足と肩を生かして外野手として高い能力を見せていながら、選抜終了後は元々プレーしていた捕手に再転向。チームを四国大会優勝に導いている。一度外野を経験したことで捕手としての視野も広がったように見え、体は細いもののミート力があるのも魅力だ。捕手、外野手の両方で高いポテンシャルを持っているだけに、NPBスカウトからの注目度も高い。

 今回は4人の選手をピックアップしたが、まだまだここから浮上してくる選手もいるはずだ。ドラフトに向けて、様々なバックボーンを持った選手が多く活躍してくれることを期待したい。

(文・西尾典文)

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