もちろん、海外の強豪たちにも注目だ。

 特に4月に悲願のマスターズ制覇を成し遂げたロリー・マキロイ(北アイルランド)はその筆頭と言える。今季はこのマスターズだけでなく、AT&Tペブルビーチプロアマ、ザ・プレーヤーズ選手権でも優勝。直前のトゥルーイスト選手権も7位タイとマスターズの勢いをキープしている。

 そして特筆すべきはマキロイのクエイルホローでの戦績だ。このコースはウェルズファーゴ選手権の開催地として知られるが、マキロイはここで行われた2010年のクエイルホロー選手権で米ツアー初優勝を飾ると、ウェルズファーゴ選手権となった15年と21年、そして昨年も勝っており、なんと4度優勝。抜群の相性を誇っている。

 さらにクエイルホローでは、2015年に3日目に61を叩き出し、2010年には最終日に62をマーク。今季はキャリアグランドスラムを達成して乗り込んでくるだけに、優勝の最有力候補として歴史に残るプレーを見せてくれそうだ。

 また、スコッティ・シェフラー(米)、2017年大会王者のトーマス(米)、ディフェンディング・チャンピオンのザンダー・シャウフェレ(米)も優勝候補。シェフラーはザ・CJカップ バイロン・ネルソンを2位に8打差をつける通算31アンダーで制しており、メジャー優勝に向け順調な仕上がりぶりを見せていれば、トーマスは、RBCヘリテイジで約3年ぶりに勝利し復活した。メジャー2勝は全て全米プロとなっており、こちらも大会3勝目に向け視界良好と言えるだろう。

 さらに今大会では、ブライソン・デシャンボー(米)、ジョン・ラーム(スペイン)も見逃せない存在だ。マスターズでは優勝を逃したが、この2人は米国メディアのパワーランキングや優勝オッズでも上位にいる。ともに飛ばし屋で、これは距離の長いクエイルホローでは大きな武器となるはず。LIVゴルフ勢が今大会でどんなプレーを見せるのかも興味深い。

 世界のトップたちが集う今季海外メジャー第2戦は、例年以上に目が離せない4日間となるだろう。

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