特にトゥルーイストでは、3日目に7アンダー63という好スコアを叩き出し単独5位に浮上。フェアウェイキープ率が57.14%で31位タイ、ストロークス・ゲインド・オブ・ザ・ティが-2.48で64位とティーショットに課題は残るが、今大会直前に優勝を狙える位置につけたということは、メジャー制覇への好材料と言える。

 松山の全米プロゴルフ選手権最高順位は2016年大会の4位。そして上述したように2017年には開催地となるクエイルホロークラブで5位タイと好成績を収めており相性は良い。果たして松山は、イメージの良いコースでどんなプレーを見せてくれるのだろうか。

 日本勢は、松山の他、久常涼、金谷拓実、中島啓太が出場予定となっている。

 今季の久常は、メキシコオープン at ヴィダンタワールドで10位タイになると、3月のバルスパー選手権で4位タイと健闘。さらに4月のバレロテキサスオープンでは5位タイとなり、着実に成長を遂げている。ツアー2年目も中盤になっており、この辺りで上位に入り、米国のゴルフファンにもその名をアピールしておきたいところだ。

 昨季国内賞金王となった金谷も、このあたりで快進撃を期待したい。初のフル参戦となっている今季はここまで12戦中7戦で予選落ち。ザ・CJカップ バイロン・ネルソンで5位タイとなったが、世界最高峰ツアーの高い壁にぶち当たっている。平均飛距離177位など、スタッツを見ると特に飛ばし絡みのスタッツで下位にいることが成績に反映されている状況。この大舞台では、ショットとパッティングの精度が求められるだけに、持ち前の正確性を武器に奮闘して欲しい。

 今季はDPワールドツアーを主戦場にしている中島は、これが今季米国での初プレーとなる。同ツアーでは、ポルシェ・シンガポール・クラシックで単独2位、大会連覇を狙ったヒーロー・インディアン・オープンでも単独2位となった。昨年が初出場となった全米プロは予選落ちに終わったが、海外でさらなる成長を見せる今季は、その悔しさを晴らす上位進出を目指したい。

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