ヘンリー王子とメーガンさんがそろって公の場に姿を見せる機会が減っているが、毎年インビクタス・ゲームには登場している。写真は2023年9月13日、ドイツで開催されたインビクタス・ゲームズでのツーショット(photo AFP/アフロ)

「メーガンはただ滑稽に見える」

  そんなメーガンさんだが、3件の新規事業がすべて失敗と見なされるようになったこともあり、批判が一気に高まっている。バニティ・フェア誌の元編集長ティナ・ブラウン氏(71)は、メーガンさんが毎週のように新規事業を発表していることについて「まるでメーガンは強迫観念に駆られたように次々と出すが、もうやめた方がいい。実際には何ごとも起こらず、人々から忘れ去られ、メーガンはただ滑稽に見えるだけ。彼女は完全に迷子になっている」と指摘している。一方、ヘンリー王子については、「何か別の才能があるように思う。人生を取り戻せることを願う」とする。

  また別の王室専門家は「メーガンは黒人女性として始めて王室に入り、魅力的な革命家として名を残す素晴らしい機会を得たのに、欲に目がくらんで自らすべてをダメにしてしまった」と話す。中でも酷評されているのがポッドキャスト「女性創業者の告白」だ。メーガンさんは視聴率アップを狙って有名人に片っ端からゲスト出演を依頼しているが、「ひたすら底辺を掘り下げている」と言われている。

 常に批判が集まるメ―ガンさんだが、たびたび政界進出のうわさが流れる。化粧品大手ロレアル初の女性CEOジェイミー・カーン・リマ氏(47)のポッドキャストに出演したとき、リマ氏から「大統領選出馬の是非」を尋ねられている。「政界進出はない」と断言したが、メーガンさんについての本を著したオミド・スコビー氏は「彼女の最終目標はアメリカ大統領」と明言したこともある。

大統領専用機に同乗しようとして…

 メーガンさんは、故エリザベス女王の葬儀に参列後アメリカに帰るバイデン大統領(当時)に、大統領専用機への同乗を依頼した。バイデン大統領の妹バレリー・バイデン・オーエンズ氏はメーガンさんの政治家転身を支持していたこともあり、大統領との距離を一気に縮めるつもりだったのだろうか。

 何よりメーガンさんはイギリス王室に入ったのにイギリス国籍を取得せず、アメリカ市民権を保持したことについて、将来政界進出の可能性を残すためとされた。「メーガン大統領なんて、考えるだけでバカバカしい」との批判もあったが、本人はカマラ・ハリス副大統領(当時)が大統領選挙活動中に「自分にできることはないか」とアピ―ルをするなど、政界入りのチャンスを狙っていたとされる。「政界進出はない」と断言してはいるが、「あきらめていないはず」との声も根強い。

(ジャーナリスト 多賀幹子)

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