鹿島アントラーズの鈴木優磨(写真提供・日刊スポーツ)
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 2月14日に開幕したJリーグは、大混戦のままゴールデンウィークに突入し、各地で熱戦が繰り広げられている。その国内組の選手たちにとって頭の片隅にあるのが、今年7月に行われるE-1選手権である。現状、2026年北中米ワールドカップ(W杯)のメンバー入りは狭き門となってはいるが、毎回、国内組中心で臨む同大会には普段の代表戦とは異なる特有の“楽しさ”がある。もちろん実力重視、勝利することを絶対条件とした上で、好奇心が高まるような国内組11人を独断で選び、仮想スタメンを考えたい。

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 GKは早川友基(鹿島アントラーズ)だ。1999年3月3日生まれの26歳。明治大学から2021年に鹿島に入団して3年目の2023年から正GKを務めると、昨季から今季にかけて一気に安定感を増した。至近距離からのシュートへの反応が抜群で、今季もビッグセーブで連発。キック精度も高く、守備範囲も広い。間違いなく代表レベルの実力を身に付けており、E-1選手権に限らずとも選びたいGKだ。

 最終ラインは3人。中央のCBには安藤智哉(アビスパ福岡)を選びたい。1999年1月10日生まれの26歳。今季が自身初のJ1舞台となっているが、190cmの高さは攻守において大きな武器となっており、気迫、勝負強さも魅力。4月29日時点での今季の空中戦勝利数55回は、CB陣の中では荒木隼人(広島)の56回に次ぐ2位。相手の攻撃を力強く跳ね返しながら、ここまで3得点を挙げているようにゴールも期待できる。日本代表のCB候補リストに是非、入れてもらいたい。

 右CBは中野就斗(サンフレッチェ広島)だ。2000年6月27日生まれの24歳。抜群の身体能力を持ち、広いエリアをカバーしながら優れた対人能力を発揮する。すでに昨季の活躍ぶりから代表招集を期待する声が多く上がっており、いつ呼ばれてもおかしくない状況だ。ウイングバックでのプレーも可能だが、3バックの右に中野がいた方が相手に脅威を与えられる。さらに今季、ロングスローという飛び道具も新たに搭載しており、E-1の舞台でもその武器を活かしたい。

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