オフ期間中には中心投手の不倫が赤裸々にスクープされた。また沖縄キャンプ中のファンとの交流会において、若手選手達が交わした性的なものを連想させる不適切発言が球団SNSに上がってしまったこともあった。

「チーム全体の脇が甘いというか、フワフワしたものを感じた。日本一になったとはいえ、リーグ制覇という大目標を掲げた中での一連の騒動。グラウンド上で取り返すしかないが、今はうまくいっていない感じ」(スポーツマネージメント会社関係者)

 野手の主力には怪我人も相次いでいる。リードオフマン・桑原将志は開幕前に右手親指骨折、タイラー・オースティンも下半身のコンディション不良で離脱するなど、攻撃力が下がっている。

「桑原とオースティンは復帰メドも立った。心配なのは宮崎敏郎と佐野恵太の調子が上がってこないこと。2人は例年通りに順調に調整していたようだったが……。多少の太め残りの感じはするので、1〜2週間のミニキャンプで体のキレを取り戻させるのもアリだろう」(DeNA球団OB)

 投手陣では大きな期待をされて復帰したトレバー・バウアーが勝ち星に恵まれない。またブルペン陣の調子もイマイチなため、試合終盤に得点を奪われ競り負けるケースも見かける。「しばらくはチーム一丸で耐えていくしかない(DeNA球団OB)という状況だ。

「選手が結果を出せばチームは締まり、演出への意見も出ない。DeNAが提供するエンタメは米国に引けを取らない高レベルなので、日本のスタンダードになるべき。(結果が出ないことでの)周囲からの逆風で演出のスケールダウンだけは避けて欲しい」(元米国マイナー球団職員)

 昨季はシーズン終盤に広島が大失速したことで「棚ぼた」的にAクラス入り、クライマックスシリーズ出場を果たした。そこからの勝ち上がりは見事だったものの、「日本一」に驕っている暇はない。

「グラウンド上で結果を残せば何も言われない。また、主力選手が欠場中の今は若手にとって大チャンス。もっと言えば、ポジションを奪って新陳代謝が進まなければチームの未来は明るくない。今季はDeNAにとって大事なシーズン」(DeNA球団OB)

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