
DeNAは日本一となった昨年同様のスロースタートとなった。「実力者が揃っているから大丈夫」と言われる一方、今まで以上の「緩い」雰囲気を危惧する声もある。
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DeNAの本拠地・横浜スタジアムが「カワイイ」一色になった。4月22〜24日の阪神戦で『YOKOHAMA GIRLS☆FESTIVAL』が開催され、「ハマスタカワイイ化計画」として演出等にカワイイ工夫がなされた。
「ファニー(面白い)な企画。たまにはこういうのも良いね」と、23日に先発したアンドレ・ジャクソンは振り返ったが、周囲からは賛否両論の声があったのも事実だ。
「企画は前から決まっていたので仕方ないが、タイミングが最悪。セ・リーグ制覇と2年連続日本一を目指す中、チームは調子が上がらず連敗中。優勝候補の阪神相手で絶対に勝たないといけない試合だったが、雰囲気を緩くしていた」(DeNA球団OB)
スタンドの観客だけでなく選手も巻き込んだ大掛かりなイベント。スコアボードの選手写真は満面の笑顔のもので、一塁側ベンチはピンク色に装飾された。「選手たちのモチベーションを上げるものではない」(DeNAのOB)という意見も理解できる。
「以前の米国では登場曲も『バラードやラブソングは戦う時の曲ではない』とNGにしていた球団もあった。最近はスポンサー絡みでDeNAと似たような企画はあるが最小限にされている。(DeNAの)観客は喜んだだろうが、選手の気持ちを高める演出ではないかもしれない」(元米国マイナー球団職員)
DeNAは「観客の方を向いたサービス」を徹底することでチケット入手困難な人気球団となった。本来なら素晴らしい取り組みなのだろうが、4月終盤で最下位争いをするチーム状態もあり多くの意見も出てきているのだろう。
「球団収入が激増してプレー環境は良くなっている。しかし選手、関係者の間に少しずつ緩みが生まれているのを感じる時もある。グラウンド外の問題が多発するのも、驕りとまでは言わないが多少の緩みがあるのだろう」(スポーツマネージメント会社関係者)