スタンスを広く取り重心移動を活用してのスイングが持ち味。しかし36歳になり筋力や柔軟性など体は変化している。「監督、コーチからアドバイスは受けているはず」(巨人OB)だが、坂本自身に周囲の声を聞き入れる気持ちがあるかが鍵になりそうだ。
「メンタル面の安定と充実も求められる。巨人の中心選手で将来の野球殿堂入り確実なスター選手なので、色々な人が近づいてくる。そういった人々に踊らされることなく、野球に集中できる環境を作り出せるかも大事」(巨人OB)
開幕直後の4月2日には、東京国税局から2022年までの3年間で約2億4000万円の申告漏れを指摘されたことが明らかになった。悪質性はないため、重加算税は課されず追徴税額の約1億円を修正申告して落ち着いたとされる。
「多忙を極める野球選手は、税務処理等を外部に丸投げすることも多い。本人が知らないうちに後で多くのことが発覚、対応を迫られるケースは少なくない。税制度も年によって変化する部分もあり複雑極まりない。今後は周囲と話し合って細心の注意を払うよう、球団からの注意はあったらしい」(巨人関係者)
野球に心血を注いできた選手は、ある意味で「世間知らず」の場合が多く落とし穴に陥りやすい。そして、多額の収入を得るスター選手に寄ってくる輩も多い。巨人史上に残る名選手の野球人生が、グラウンド外のことで短くなってしまうことは避けなくてはならない。
「今回の税金問題は、本人の知識や認識不足が招いたもの。周囲の真っ当な大人が、しっかり導いてあげてもらいたい。今後の選手人生は決して長くないので、野球に集中することでモチベーション維持もできる。野球以外のことで気持ちが切れないようにすることも大事」(スポーツマーケティング会社関係者)
「(坂本は)昭和の野球人のような豪快なタイプ。全てが許されるわけではないが、今までは成績で周囲を黙らせてきた。だから今後も結果を残し続ける必要がある。周囲の声から良いものは取り入れ、多少の変化を受け入れてでも選手として生き抜いて欲しい」(巨人OB)