
フジテレビと親会社が設置した第三者委員会は3月31日、フジのアナウンサーだった女性が、中居正広氏から「業務の延長線上」で性暴力を受けたと認定するなどした「調査報告書」を公表し、会見をした。その後に行われたフジ側の清水賢治社長の記者会見には、報道陣ら98媒体、265人がつめかけた。この会見に出席した、リポーターで、フジの「とくダネ」などに出演していた平野早苗さんは「衝撃を受けた」という。



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性暴力の2日前にバーベキューパーティー
平野さんが最もショックだったのは、第三者委の報告書の2023年6月2日をめぐる記述だった。「中居氏が女性をだまして、部屋に呼んだということですからね」
報告書によると、この日正午ごろ、中居氏は女性に「今晩、ご飯どうですか?」とショートメールを送信。女性は仕事上の付き合いもあることから、予定が空いていることを伝えた。中居氏は「メンバーの声かけてます」と送信。女性は複数人での会合と理解していたが、中居氏は実際には誰にも声をかけておらず、店の予約もしていなかった。午後7時15分ごろ、中居氏は「2人だけじゃ気になるよね。せっかくだから飲みたいけど」として、自身が所有するマンションでの食事を提案。女性は今後の仕事に差し障ると考え、断れずに行くことになった。
「最初から彼女を連れ込むというのが目的ですものね。誘い方が悪質ですね」と平野さん。
このマンションでは、その2日前にバーベキューパーティが開催されていた。多くの参加者が帰宅した後、中居氏と女性、フジの編成部長(当時)の3人は、すし店へ。この場で編成部長は「(中居氏と女性は)つきあっちゃえばいい』」と発言したが、女性は即座に拒否したという。
その2日後に起きた出来事。第三者委は「業務上の人間関係が継続していた」中での事案と判断した。「中居さんの部屋は、おそらくすごく広い部屋。女性が抵抗して叫び声を上げても、外の誰にも聞こえないでしょう。本当にかわいそうという気持ちが、込み上げてしまいました」 (平野さん)
フジはこれまで、女性が社員かは明らかにしていなかったが、報告書は女性が同局の元アナウンサーと明らかにした。
「『当時はフジのアナウンサーで、現在は退社している』とはっきりさせたことは、『性暴力』だと認定する上でも、フジの問題を特定する上でも、よかったと思います」