「女の子なんだから勉強なんてできなくていいよ」
「○○ちゃんは大学なんて行かなくていいんだからね。女の子に学歴なんか必要ないよ」

 10代の女性は、そんな言葉を言われたことがあると、アンケートにコメントしました。

 また、20代の会社員女性は、親からこんなことを言われたそうです。

「本当は理系を専攻したいが、親に女の子だから文系にしろと言われた。仕事内容が技術系だと親に言うと、女の子だから事務職になってほしかったと言われた。女性がいつまでも働いているのはみっともないから、早く結婚して退職しろと親に言われる」
 

「偏見」「格差」にさらされる社会

 そして、家庭の外の社会でも、私達はさまざまな偏見、不平等、格差に直面しています。

「中高女子校だった為、大学に入った時から女性への偏見(特に昭和生まれ昭和育ちの人)の多さに驚いた。会社では、40後半~50代の男性に意見を言うと避けられ、仕事を任せられなくなることが多い。また、管理職は9割男性かつ給料も男性が多い。
 明らかに能力不足の男の後輩には仕事を与えるが、結局成果が出せないので、同部署の女性たちから不満がたまる一方の状態。できないことが分かっていても、男かつこれから戦力になると勝手に社長(男)が判断し、部下に『彼にやらせて』と命令する。女性差別が酷すぎて、憤慨しています」(20代、女性、会社員)

「取引先の方で男性社員にしか名刺を渡さない事があるなど仕事で女性軽視を多々感じる」(40代、女性、会社員)

 警備会社に勤めているという30代の女性は、こう指摘します。

「男性隊員にはキツイ現場、女性隊員には動きのない現場ばかり配置したりして、仕事が上達しない。トイレの環境などの配慮は有難いが、それ以外の仕事の難易度とか現場のキツさとかはある程度男女平等に配置しないと、やる気のある女性からしてもやりがい感じないし、男性から見ても女性は甘やかされていて面白くないと思う」
 

 男性からも、こんな指摘がありました。

「男性だから力仕事やって当たり前という雰囲気、やっても『ありがとう』もなし」(20代、男性、会社員)

「結婚相談所探しをした際、男性だけ年収記載を求められたり、利用料が高い所があった」(40代、男性、会社員)
 

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