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物価が上昇し、毎日の食費の負担が増しています。今年の春闘でも「賃上げ」の流れが続いていますが、毎月の給料がすぐに増えるとは限りません。生活が苦しく、節約を求められるなかですが、少しでも資産を増やす方法を考えましょう。
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最近とても実感しているのが、飲食物の値段の高騰……! 私はよくペットボトルのお茶を買うのですが、「あれ、お茶ってこんなに高かったっけ?」と値段をじっくり見返してしまうこともしばしば。自炊をしている友人たちと話していても、野菜やお米の値段が、必ずと言っていいほど話題に挙がります。
そんななか、こんな発表が先日ありました。
「食費が家計圧迫、鈍る消費 昨年の『エンゲル係数』43年ぶり高水準」(2月7日配信、朝日新聞)
総務省が7日に発表した2024年の家計調査によると、2人以上の世帯が使ったお金のうち食費の割合を示す「エンゲル係数」は28.3%で、1981年(28.8%)より後の年では最も高く、43年ぶりの高水準となった。
エンゲル係数とは
エンゲル係数とは、家計の消費支出のうち、食費が占める割合のことです。「食費÷消費支出×100」で計算します。
エンゲル係数が高くなっているということは、家計のなかで食費の占める割合が大きくなっているということです。
一般的にエンゲル係数は年収が高い人ほど低く、年収が低い人ほど高くなります。家計のうちで食費の占める割合が多いということは、食費以外のものに回すお金が少なく、生活水準が低い状態にあることを示しています。
ここ最近の物価上昇に伴い、ここまで食費にお金がかかることは初めてだと思っている方は多いでしょう。エンゲル係数が43年ぶりの高水準ということですが、多くの家庭で金銭的なゆとりがなくなってきていることがうかがえます。