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先週に多く読まれた記事の「見逃し配信」です。ぜひ御覧ください(この記事は「AERA dot.」で2025年2月9日に配信した内容の再配信です。肩書や情報などは当時のまま)。
【写真】前田健太が去った2016年に25年ぶり優勝を飾った広島の歓喜の胴上げ
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前田健太(タイガース)が広島ホームテレビの情報番組「ピタニュー」の独占インタビュー(1月30日放送)で語った内容が話題を呼んでいる。前田は残り35勝に迫った日米通算200勝について、「日本のファンの前で達成したい」「タイミング的にはこの1、2年で戻らないと」と日本球界への復帰時期にまで言及。さらに広島カープへの愛情を熱く語った。
前田は広島のエースとしてチームを支えてきたが、2015年のオフにポスティングシステムを利用してメジャーに挑戦し、ドジャースと契約した。それから9年の月日が経ったが、アメリカでも「カープの試合はめっちゃ見てる」と話す。広島は前田が抜けた16年から3年連続でリーグ優勝を果たしたが、これについて前田は「みんなとビールかけしたかった」とうらやましがった。
「俺からしたら一緒には優勝してないけど、一緒に優勝できた気持ちというか。それまで一緒に戦っていたわけやから、あの3連覇は自分としてもうれしかったし、自分も一緒に頑張ってきたのが、やっと実を結んだという気持ちにもなれた。すごく刺激をもらえるし、『みんな頑張っているな。おれもアメリカで頑張ろう』みたいな感じにもなった」
昨年の大失速は「ピッチャーのせいやろ」
だが、その後の広島は栄光から遠ざかっている。昨年は8月まで優勝争いをしていたが、9月に5勝20敗と大失速して4位に転落、CS進出を逃した。昨年のチーム打率、出塁率、本塁打数はリーグ最下位。得点力不足を敗因にあげる声が多いが、前田の見方は違った。投手陣に対して、語気を強めて注文した。
「あれはピッチャーのせいやろ。誰かが絶対に食い止めなアカンねん。そのピッチャーが出てこなかったのがアカンと思う。野手からすると野手の責任かなと、アキ(秋山翔吾)とかアツ(曾澤翼)は思っているかもしれないけど、おれはピッチャーやから。森下(暢仁)とか(大瀬良)大地が完封とかすれば勝つやん。おれが9月にその立場でおったら、『絶対におれが(連敗を)止めたる』ってなるもん」