![](https://aeradot.ismcdn.jp/mwimgs/5/2/840mw/img_527789606d17a03bd459a3453807a3c021981987.jpg)
仕事帰り、用事もないのにコンビニに寄り、目を引く食べ物をつい購入。明らかに食べ過ぎの現代人にとっては、むしろ空腹の方が贅沢な経験かも? “つらくない断食”を実践する医師に、話を聞いた。AERA 2025年2月17日号より。
【写真特集】アラサー記者が試した!温泉滞在の断食プランはこちら
* * *
東日本在住の50代夫婦はコロナ禍から始まったテレワークで「1日1食」がすっかり定着した。日中はニンジンジュースや黒糖入り生姜紅茶で過ごし、夕食ではビール、日本酒、ワインをお供に好きなものを好きなだけ食べる。1日1食とはいえ、空腹時にはチョコレートやナッツをつまんだりとフレキシブルに対応している。
食べること飲むことが大好き。1日1食がいいのは、夕食をよりおいしく感じられること。以前はカロリーを気にし、炭水化物や揚げ物、甘味は避けていたが、今は何の制限もしていない。それでも夫婦ともに体脂肪率は50代の平均値を下回っている。体調はすこぶる良く、妻は「肌がピカピカしている」とよく褒められるという。
この夫婦が「1日1食」の手本としたのが、イシハラクリニック・石原結實院長の食生活だ。断食やファスティングという言葉がメジャーになる前から、ニンジンジュースや黒糖入り生姜紅茶を飲みながら行う“つらくない断食”を提唱し、書籍も多数出版している。1985年には伊豆に温泉付きの断食施設「ヒポクラティック・サナトリウム」を開設。石原院長自身も40年近く「週1日断食、週6日1日1食」を実践する。その内容を紹介すると……。
【月曜日】
朝昼夕でニンジンジュース(リンゴ入り)計6杯、黒糖入り生姜紅茶計2~3杯
【火曜日から日曜日】
朝:ニンジンジュース2杯
昼:黒糖入り生姜紅茶1~2杯
夜:好きなものを好きなだけ。アルコールも無制限