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今季、楽天から巨人に移籍した田中将大は、小学校時代に兵庫県の野球チームで坂本勇人とバッテリーを組んでいた。また、このほど野球殿堂入りしたイチロー氏は、小学校時代から稲葉篤紀氏と同じバッティングセンターに通い、「将来確実にプロに行ける」と評判の稲葉氏のバッティングを見て、「オレもプロに行ける」と確信したという。このように野球界では“意外なご縁”が少なからず存在する。
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13年前にイベントで花束を手渡してくれた小学生とバッテリーを組み、勝利投手になるという不思議なご縁で話題になったのが、現役時代のDeNA・三浦大輔監督だ。
横浜ベイスターズ時代の1998年、横浜市内の百貨店でトークショーを開いた三浦は、地元の少年野球チームを代表して花束を贈呈した当時小学6年生の黒羽根利規のポジションが捕手であることを知ると、「将来はプロでバッテリーを組みたいな」と激励した。
そして、運命の糸は13年後、再び二人を結びつける。
強肩と強気のリードを売りに2005年の高校生ドラフト3巡目で横浜入りの夢を叶えた黒羽根は、11年8月14日の中日戦で先発マスクをかぶり、憧れの三浦と1軍で初めてバッテリーを組んだ。
黒羽根は4回無死一塁で大島洋平の二盗を阻止し、6回にも一塁走者・荒木雅博を本塁からのけん制球でタッチアウトにするなど、随所で好アシスト。三浦も黒羽根のリードで、最速144キロの速球にスローカーブなどをまじえて緩急自在の快投を見せ、7回1死一、二塁のピンチも、落ち着いたマウンドさばきで、和田一浩を二飛、平田良介を空振り三振に打ち取った。
7回2/3を2安打5奪三振無失点に抑えたあと、守護神・山口俊が1安打無失点で23セーブ目を挙げ、1対0の逃げ切り勝ち。通算140勝目となる約1カ月ぶりのシーズン2勝目を手にした三浦は「助かりました。いいリードをしてくれて」とパートナーに感謝することしきり。黒羽根も「夢が叶って、今日は最高です」と大喜びだった。