右SBは、松原健(横浜F・マリノス)だ。1993年2月16日生まれ。大分トリニータ、アルビレックス新潟でのプレーを経て、2017年から横浜FMで主力として活躍を続けて2度のリーグ優勝に貢献した。豊富な運動量と優れた戦術眼をベースに精度の高いキックで試合を組み立てる術を持っている。昨季開幕戦での劇的ゴールも印象的。30歳を超えて円熟味を増している。
中盤は5人選ぶ。ダブルボランチの一人目は、MF扇原貴宏(ヴィッセル神戸)だ。1991年10月5日生まれ。セレッソ大阪から名古屋グランパス、横浜F・マリノスと渡り歩いて2022年に神戸に加入した。U-16時代から年代別代表に選出され続けてきた才能を発揮し切れない時期もあったが、昨季は優勝チームの不動のアンカーとして攻守に貢献した。国際Aマッチは2013年の1試合のみだが、能力は非常に高い。
もう一人のボランチは、MF知念慶(鹿島アントラーズ)だ。1995年3月17日生まれ。今年3月に30歳を迎える沖縄出身の元ストライカーは、昨季ボランチにコンバートされて新境地を切り開き、“ボラン知念”の流行語も生み出しながら自身初のベストイレブンに選ばれた。球際の強さは圧巻であり、冷静なパス捌きと元FWの得点力も併せ持つ。「30歳以上」の条件がなくても選びたい。
左MFには、谷口海斗(アルビレックス新潟)を配置したい。1995年9月7日生まれ。高校、大学を経て、J3、J2、J1と全カテゴリーで結果を残しながら這い上がってきたストライカーであり、谷口農園の園長としても名高い。パワフルな突破と強烈な右足シュートが魅力の点取り屋だが、昨季はシーズン途中から左サイドMFとしての出場を重ねた中で10得点をマークした。
右MFは和泉竜司(名古屋グランパス)だ。1993年11月6日生まれ。市立船橋高校時代に全国制覇を果たした後、明治大を経て2016年に名古屋に入団。高い攻撃性能と万能性を持ち、様々なポジションで能力を発揮。鹿島アントラーズでの3年間を経て2023年に名古屋に帰還すると、昨季のルヴァン杯優勝に大きく貢献した。彼がいれば攻撃にリズムが生まれ、バリエーションを増やすことができる。