水分をとらなすぎるのも、脱水症状を招くのでよくありません。でも、水分にも適正な摂取量というものがあります。

【1日の水分摂取量の目安】

 体重60㎏の人なら、1日の適正な水分摂取量は次のとおりです。

・食事に含まれる水分で1ℓ

・それ以外の飲み物で1〜1・5ℓ

 合計で2〜2・5ℓ、2ℓのペットボトルなら、1~1と¼本分です。

 念のために言っておきますが、「お酒」も水分量に含めて計算します。
 

とり入れる水分の総量を見直す

「朝起きてすぐに飲む1杯の水は、体への水分補給だけでなく、体を目覚めさせる大きな役割を果たします」

「高齢者は脱水症状になっても気づかないので、喉が渇いていなくても、こまめに水を飲みましょう」

 などと、あちこちで水分補給がすすめられています。そのために、知らず知らずのうちに、2ℓのペットボトル1~1と¼本分を超える水分を1日にとっている場合があります。

 また、このような習慣がある人は、水分をとりすぎているかもしれません。

・ コーヒーを1日に3杯は飲まないと気が済まない

・ 毎日、晩酌は欠かせない

・デトックスのために、ハーブティーをよく飲むようにしている

・ 健康のために生野菜をたくさん食べるようにしている

 生野菜には「ほとんどが水分」というものもあります。たとえばレタスもキュウリも、約9割が水分です。キュウリ1本が100gだとすると、1本食べただけでも約90㎖の水分をとったことになります。

 果物も同じです。スイカもメロンもイチゴも約9割が水分ですから、大きめにカットされたスイカを食べたら、それだけで200㎖の水分をとったことになります。残念ながら「みずみずしい果物」ほど要注意というわけです。

 野菜や果物は体によいですが、その代わりに水分摂取量を調整しましょう。

 いかがでしょうか? あなたは水分をとりすぎていませんか?

 「利尿作用」という言葉をご存じでしょうか。

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コーヒーもお酒も要注意