楽天は20代後半、そして30代のベテランがチームの中心。数年先を見据えたチーム編成を進めているようだ。昨秋のドラフト1位で明治大・宗山塁(21歳、以下年齢は1月時点)、国内FAヤクルトに移籍した茂木栄五郎の人的補償で小森航太郎(21歳)を獲得したのにも表れている」(在京テレビ局スポーツ担当)

 現在の主力は野手では浅村栄斗(34歳)、島内宏明(34歳)、鈴木大地(35歳)、投手では岸孝之(40歳)がいまだにエースといえる存在で、昨季から抑えに回った則本昂大(34歳)などチームは“ベテラン依存”が目立つ。今後を見据えてもチームの若返りは重要になってくるのは間違いない。

「20代中盤から前半にかけての若い選手も少しずつ出始めている。投手では(先発、リリーフに限らず)左の早川隆久(26歳)、古謝樹(23歳)、右では藤平尚真(26歳)、渡辺翔太(24歳)、内星龍(22歳)などがいる。捕手の安田悠馬(24歳)も大化けしそうな予感もある。数年先を見据えたチーム編成に舵を切るでしょう」(楽天OB)

 三木監督へ授けられたミッションは、もちろん「勝つ」に越したことはないが「育成」の方により重きを置かれているようだ。

「三木監督が若手を育てて優勝争いできるチーム状態にする。そこで満を持して大物の監督を招聘する流れになりそう。地元・仙台出身の元メジャーリーガー・斎藤隆氏、元ヤクルト監督・古田敦也氏らの名前が今から挙がっています」(スポーツ紙野球担当デスク)

 斎藤氏は2013~15年に楽天でプレー、ヤクルト、DeNAでコーチ経験もある。現役引退後はパドレスのアドバイザーを務めメジャー球団で勉強するなど日米の野球に精通している。古田氏も卓越した野球理論と抜群の知名度を誇り、現場復帰待望論はいまだ根強い。

「石井氏と斎藤氏はマネージメント会社が同じ吉本興業で近い関係性にある。以前患った小脳梗塞に関する体調面の不安がなければ可能性はある。古田氏とは現役時代からの良い関係を継続できており、条件次第では考えられなくはない」(スポーツ紙野球担当デスク)

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将来的な監督として“意外な候補”も