通称「アル中ジョッキ」と共に。酒飲みのイメージが定着しているせいか、ハイボールが似合う……(撮影:松永卓也/写真映像部)

「朝昼晩の3食でまんべんなく野菜をとるなんて無理でしょ。1日の中でバランスが取れていればそれでいいのよ」

 野菜少なめ(またはゼロ)のランチに感じる一抹の罪悪感がスッキリ。リュウジさんはそういう「人の気持ち」をよくわかっており、あえて「野菜は夜に食え」と言い切っているのだと思う。何かと口が悪く(失礼)、よく炎上しているリュウジさんだが、何度か取材を重ねているうちに確信した。この人、実は人一倍やさしい。弱い人間の気持ちがわかるというか。そもそも、このインタビューの最初に「痩せてなきゃいけないの? 太ってても別によくない? 気にしなくていいと思うけど。俺はマジで全然気にしないです」と。太っている人間が聞くと完全に救われるセリフである。

「いや、やさしくないし。弱い人間の気持ちねえ。僕自身、底辺だったし弱かったし。今でも酒カスだし、性格むちゃくちゃ悪いし。美化しすぎですよ」

 そこ。人一倍やさしいのに人一倍照れ屋なのだ。照れるから「やさしげな言葉、きれいな言葉」は使わない。本人が認めないので後からリュウジさんのスタッフに聞くと「実はやさしい、照れ屋」は正解とのことだった。(ジャーナリスト・大場宏明、編集部・中島晶子)

 このインタビューと共に紹介した、リュウジさんの太らずおいしくて簡単に作れる「酒のつまみ」ベスト5がこちら(AERA2025年1月13日号に掲載)

 YouTube「料理研究家リュウジのバズレシピ」(URLはこちら)でも作り方動画が公開されています!

AERA 2025年1月13日号より
AERA 2025年1月13日号より
AERA 2025年1月13日号より
AERA 2025年1月13日号より
AERA 2025年1月13日号より

AERA 2025年1月13日号より抜粋

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