カーテン越しに格好よく(本人ではなくAERAの希望アングル)。実は事務所がそこそこ散らかっていて背景がシンプルな場所が少なかった(撮影:松永卓也/写真映像部)

 頭の中にカロリー電卓。

「僕の基礎代謝は1500キロカロリーだから、そこを下回り続けると痩せるんですよ。今日は食べ過ぎたけど、まあいいか。明日は1200キロカロリーくらいにしよう。そんな感じで調節すればいいだけ」

 さらっとプロ感。一般人には難しすぎるんだが。

「主な食べ物だけ、カロリーを覚えること。ごはん1杯250キロカロリーくらい。卵1個70キロカロリーくらい。油大さじ1で130キロカロリーくらい。砂糖大さじ1で35キロカロリー。コンビニがやりやすいかな。弁当でも総菜でもカロリーが書かれてますよね。あとは自分の基礎代謝を知っておく。年齢、性別と身長、体重でざっくり出してくれるサイトがあります」

 カロリーではなく糖質を制限する方法もあるが。

「ひとつのやり方として糖質制限も有効だと思ってます。糖質を抜くと結果的にカロリーも抑えられますし。『夜飲み会でがっつり食うから昼は糖質控えとこう』みたいなふわっとした感じでいいんじゃないかな」

 とはいえ、糖質だけ抑えても脂質をしこたまとっていたら太る。何事もバランス。

「油の『とらなさすぎ』もよくないです。肌カサカサになるし」

野菜は夜に食え

 最近「ゼロ100の人、増えたな」と感じている。「これ(食材)はよくない」と思ったら完全に食べない、というような。

「何かの栄養素を完全にゼロにするのはよくないんですよ。だから僕のダイエットレシピには少し油を入れたりするし、野菜の中では糖質が高めのにんじんも使う。さすがに芋類は入れたとしても控えめにしますけど」

 リュウジさんはダイエット系メニューだけでなく、罪悪感たっぷりの「悪魔的メニュー」も得意だ。どっちが人気?

「安定してウケるのは痩せメシですね。絶対的な需要があるので。でもジャンク系も好評ですよ。白いご飯にソーセージとレンチンで作る卵焼きと海苔をのせただけの弁当はウケたな」

 そのレシピ名は「こういうのでいいんだよ弁当」。野菜は一切使わないが、リュウジさんはきっぱり「野菜は夜に食え」と。

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実はやさしい、照れ屋