18日放送の「しゃべくり007」(日本テレビ・毎週午後9時)は、昭和の日本を席巻し、社会現象を巻き起こした全日本女子プロレス軍団が登場! ゲストは、ダンプ松本、長与千種、ライオネス飛鳥、ジャガー横田、ブル中野、井上京子ら。令和にビックリな昭和の女子プロの裏側を語り尽くす。ゲストのひとり、ブル中野の過去の人気記事を振り返る(「AERA dot.」2016年12月21日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)。
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今日も元気だ、ビールがうまい。だけど気になる腹の肉。「○○さんがやせたって」。職場の噂が気にかかる。去年も言った気がするが、正月前に今年も言おう。「来年こそ、やせる!」(きっぱり)。「あなたの肥満はアレルギー?」「満腹中枢を手なずけろ!」「ブル中野さんが60キロやせたワケ」――本気でやせるコツを、AERAが真面目に大特集。
ダイエットをして体重を減らしても、またリバウンドしてしまう。そんなことを繰り返してばかり。一体どうすればいいのやら。元プロレスラーのブル中野さんに、成功体験を聞いた。
身長170センチに対して体重は55キロ。人生の中で、今が一番スリムです。生まれて初めて60キロを切ってから世界が変わりました。LやMサイズのミニスカートやワンピースを普通に着られる。それがとても嬉しいですね。
昨年2月、胃の10分の9を切除する手術を受けました。プロレスの後遺症で左膝を痛めてしまい、歩行困難になってしまったのです。病院の医師から、「やせないと手術ができない」と言われましたが、膝が痛いから運動ができない。運動せずにやせるには胃を切るしかないと、手術を受ける決意をしました。費用は約250万円かかりましたが背に腹は代えられません。私の体重は90キロを超えていました。ダイエットとリバウンドを繰り返してやせにくい体質になっていたのです。
1回目のダイエットは、1996年に左膝靱帯を2本切る大ケガをして、翌年プロレスラーを実質的に引退してから。プロゴルファーになるため全盛期には115キロあった体重を、4カ月間で65キロまで落としました。1日5時間ジムで有酸素運動と筋トレを繰り返し、食事の量も1日8千から1600キロカロリーまで落としました。
この時は食欲を抑える「青色ダイエット」を実行するため、部屋のインテリアをすべて青に統一。その効果もあって、10年間体重をキープできました。
結婚して少し太り始め、2012年にプロレスの引退興行を行うために、体重を一時100キロ台まで戻しました。
その後、番組の企画で2度目のダイエットに挑戦。水素水と骨盤矯正の体操で30キロ減量しましたが、番組が終わると、また太ってしまった。
気がついたことは、ダイエットを“目標”にしてはいけないということ。目標を達成すると気が緩んでしまい、リバウンドをしてしまう。1度目のダイエットの後、10年間も体重を65キロに維持できたのは、プロゴルファーになる目標があったから。ダイエットは通過点なのです。
今回も、膝を治して健康でいることを目標にしています。胃の手術後は、食べ物や飲み物を受け付けず、ペットボトルのキャップでしか水を飲むことができませんでしたが、1年経った頃からようやく、量は少なくても普通に食事がとれるようになりました。たばこも吸わない、ジャンクフードも食べない。肉や魚、国産の有機野菜など、食材にもこだわるようになりました。
運動は好きなゴルフに出かけているので、今はストレスもないんです。(ライター・村田くみ)
※AERA 2016年12月26日号