「AERA dot.」に最近掲載された記事のなかで、特に読まれたものを「見逃し配信」としてお届けします(この記事は10月16日に「AERA dot.」に掲載されたものの再配信です。年齢や肩書などは当時のもの)。
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2024年も残すところ3カ月を切り年末の足音が聞こえて来る時期になった。そんな中、NHKが10月11日、大みそかに放送される「NHK紅白歌合戦」の司会者を発表した。
75回目を迎える今年の「紅白」のテーマは「あなたへの歌」。視聴者一人一人にとって大切な歌、支えとなるような歌を、放送100年にあたる2025年を目前に控えた大みそかに届ける「紅白」にしたいという思いが込められているという。
司会はタレントの有吉弘行と俳優の橋本環奈、伊藤沙莉、同局の鈴木奈穂子アナウンサーが担当することに決まった。有吉は昨年に引き続き2回目、橋本は3年連続3回目、伊藤と鈴木アナは初の司会となる。
橋本は現在放送中の朝の連続テレビ小説「おむすび」で、伊藤は今年9月に最終回を迎えた「虎に翼」でそれぞれ主演を務めており、その年の朝ドラの前期、後期の主人公が「紅白」の司会としてそろい踏みするのは初となる。
今回の司会者発表を受けて、芸能ジャーナリストの平田昇二氏はこう話す。
「有吉さんの2年連続、橋本さんの3年連続は大方の予想通りといった印象です。いわゆるタレント司会者は数年連続で起用されることが多いですし、橋本さんも一昨年、昨年と評判が良く、現在放送中の朝ドラでヒロインを演じていますから順当でしょう。伊藤さんも今年の朝ドラのヒロインで『虎に翼』はそれなりの結果を出しました。意外性があったという意味では鈴木アナでしょうか。実績は十分ですし、『あさイチ』での司会ぶりも好評ですが、昨年はベテランの高瀬耕造アナが務めました。それ以前はずっと桑子真帆アナと和久田麻由子アナが交互に担当していましたから、また女性アナウンサーに戻したということでしょう」
「紅白」といえば、昨年は2部制となった1989年以降での歴代最低視聴率を記録して物議を醸した。平均世帯視聴率は第一部で29.0%と初めて30%を割り込み、第二部も31.9%と前年よりも3.4ポイント下げて、ワースト記録を更新することになってしまったが、その原因について音楽誌のライターはこう話す。