唯一の不満は、大谷がトラウトなどと比べて近寄り難いところだと言う。
「野球だけに集中したいのは分かります。でも、もう少しファンと交流してほしい。トラウトのように、ホームゲームでも時間をとって子どもたちにサインなどをしてくれたらいいなと思います」
「通訳を通してしか話を聞く機会がないので、彼の性格や人格があまり伝わってきません。例えば、フィールドの外では、どんな人なのか。コメントも当たり障りがないですし」
それでも、スミスさんは大谷に魅了されている。
「彼は何年に一人などという選手ではありません。これまで見たことのない存在なんです。おそらくどんなポジションでもこなせるでしょう。『ショートを守れ』と言われてもできると思います。それだけすごいアスリートなんです」
「さすがに21年のような活躍は、もう難しいと思います。でも、その予想が外れることを願っていますよ」
野球少年の母が語る大谷
エンゼルス本拠地から車で1時間くらいの砂漠の町アップルバレーに住むウォーカー・ムーアくん(14)は、熱心な野球少年が集まるクラブチームに所属している。メジャーリーグでプレーするのを目標に、チーム練習がない日も、投球と打撃の個人レッスンを受けるか、裏庭に作ったケージで父親と欠かさずトレーニングに励んでいる。
そんなウォーカーくんが憧れの野球選手として挙げるのが、ドジャーズのムーキー・ベッツとトレイ・ターナー、エンゼルスのトラウト、そして大谷だ。
「大谷はとにかく化け物です。ベーブ・ルース以外に、あんなにバッティングもピッチングもできる選手はいません。練習や試合に対する意識の高さは素晴らしいです」
それでいて、常に楽しそうにしているのも魅力的だと言う。
「大谷がイチローと(フィールドで)会った時に、あいさつをしに行っていた姿が印象に残っています。とても楽しそうに話をしていました」
クラブチームの仲間とも大谷について話すという。