明大の宗山塁

「当初、巨人は宗山塁を1位指名する可能性が高いと感じていました。門脇誠が遊撃を守っていますが、三塁を守る坂本勇人に衰えが見えてきた。今後のチーム作りを考えた時に門脇を三塁に回し、遊撃手として宗山を育てるのは理にかなっている。でも、菅野が抜けることで先発の補強が急務になりました。金丸1人で菅野の穴を埋められるとは思いませんが、2ケタ勝利を挙げられる投手が入れば大きなプラスになる。『投高打低』の傾向が高まり、白星を重ねられる先発投手の価値が高まっている背景もあります。巨人の過去のドラフトを見ると、チームの中心になれると評価した選手は他球団と競合しても指名にいきます。そう考えると、今秋のドラフトは金丸を指名する可能性が高い」

阪神・藤川新監督と金丸の共通点

 一方、リーグ連覇を逃した阪神は宗山、金丸のどちらを指名するか判断が難しい。遊撃は木浪聖也がレギュラーを張るが、宗山は卓越した守備能力で甲子園の土のグラウンドにも十分に対応できる。プレースタイルが鳥谷敬と重なり、甘いマスクで華がある。スター選手の素養を備えていることは間違いないだろう。ただ、先発左腕も補強ポイントだ。左腕は大竹耕太郎が11勝、故障から夏場に復帰した高橋遥斗が4勝を挙げたが、伊藤将司は4勝止まり。高卒2年目の門別啓人も未勝利と一本立ちにもう少し時間がかかる。新たに就任した藤川球児新監督と金丸に共通点があることも興味深い。元阪急の山口高志氏が関西大のアドバイザリースタッフで金丸に助言を送っているが、山口氏は阪神の投手コーチ時代に現役時代の藤川監督の才能を見出して、覚醒させた恩師としても知られる。

「宗山も良い選手ですが、左腕エースになれる逸材を指名しないのはもったいない。金丸は兵庫県で生まれ育ちましたし、地元球団の阪神が1位指名することは自然に感じます」(関西のテレビ関係者)

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