身振りを交えながら若手の鵜飼航丞(右)に打撃指導をする和田コーチ

西武OBから招聘求める声

 貧打が深刻な球団は少なくない。和田コーチが現役時代に11年間プレーした西武はその一つだ。借金42で最下位に低迷した今季はリーグワーストの350得点。チーム打率.212、60本塁打もリーグワーストだった。かつては秋山翔吾(現広島)、浅村栄斗(現楽天)、山川穂高(現ソフトバンク)、森友哉(現オリックス)、中村剛也、栗山巧ら強打者が並んだ破壊力抜群の「山賊打線」で得点を面白いように奪っていたが、生え抜きの野手が育たない状況が続き弱体化している。今季2ケタ本塁打をマークした選手はゼロ。西川愛也、蛭間拓哉、山村崇嘉、長谷川信哉ら若手成長株にチャンスが与えられているが、まだまだ物足りない。監督代行を務めた渡辺久信GM、松井稼頭央監督が今季限りで退団し、西口文也新監督の下で新たなスタートを切る。コーチ陣も刷新される中で、西武OBは訴える。

「和田さんを呼び戻してほしいです。西武の選手たちの打球を見ると他球団より明らかに打球が弱い。試合に出続ければ成長するのではなく、サポートするコーチが重要です。有能なOBがいるのに声を掛けないのはもったいないですよ」

 低迷する中日で心身共に大きなストレスがあったはずだ。休みたい気持ちもあるだろうが、来季は他球団のユニフォームを着るだろうか。和田コーチの去就が注目される。

(今川秀悟)

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